年末年始は冬用タイヤ&チェーン規制対応必須!?|隔年11月後半~12月ピークのラニーニャ現象に注意
毎年、ラニーニャ現象の発生も高まる可能性のある冬。
気温低下や冬の異常気象を迎える可能性が高く、車で移動する機会の多い人にとって安全性が問われます。
積雪・凍結した道路を安全に走行するために
- 冬用スタッドレスタイヤ、チェーンが必要になる年末年始
かもしれません。
ラニーニャ現象とは
簡単に言うと「海の冷え」で数年おきに発生する気象現象です。
当たり年があり、その年は西日本を中心に寒くなる冬の可能性があります。
ラニーニャ現象の仕組み
日本周辺海域の海面水温が平年より低い状態が長く続く現象です。
(逆の高温パターンはエルニーニョ現象)
この冬季は
- 日本に寒気が流れ込みやすいパターンになる
- 日本、世界中の異常な天候の要因となり得る
季節となります。
冬用タイヤに規制とルールあり。
ラニーニャ現象でなくとも、雪の降り始めや路面の積雪、凍結が起こると警察・高速道路会社・国の管理する道路交通法・道路法で定められた「冬用タイヤ規制」「チェーン規制」がかかることがあります。
この規制は道路交通情報で発表されるもので、ラジオ・テレビ・インターネットで「聞いた」「見た」という人も多いでしょう。
積雪・凍結で路面状況が悪くこれら規制がかかっても
スタッドレスタイヤ・オールシーズンタイヤ(マッド&スノー表記・刻印)を履いていれば通行可能。
滑り止め性能を有している装置を装着していれば通行可能。
と、条件が揃っていれば通行を妨げられる心配はありません。
同規制の強制力は?
上から順に規制の強制力があります。
- 「冬用タイヤ&チェーン規制」
- 「チェーン規制」
- 「冬用タイヤ規制」
という順番で厳しいものになってます。
雪上性能が一番高いスタッドレスタイヤを履いていても「チェーンを装着していなければ通行止め」の規制がかかる場合もあるので注意が必要です。
チェーン・タイヤの雪上性能の強さ
ひっかき力の強い順位は以下。
- スタッドレスタイヤ+チェーン
- スタッドレスタイヤ
- オールシーズンタイヤ+チェーン
- オールシーズンタイヤ
- 夏用タイヤ+チェーン
- 夏用タイヤ
の順番です。
夏用タイヤはチェーンを装着してもほぼ冬の雪道に対応できないと言えるでしょうね。
ラニーニャ現象を迎える可能性の高い年の冬はちょっと気をつけておかないと車での行動がしにくくなるかもしれません。
規制がかかると夏用タイヤ装着のみでは通行させてもらえなくなります。
遠出した行きは晴れ、帰りが大雪で凍結するような事態には気をつけたいですね。
夏タイヤのままストロングスタイルで積雪・凍結した路面を走行して規制に引っ掛かると違反とみなされるからです。
違反して引っ掛かるのも面倒です。ちょっとお金支払うことになります。
大型7,000円
普通6,000円
原付5,000円
※免許の減点はなし
何より事故を起こせば、自他ともに酷い思いをするので冬用タイヤの規制とルールを守って、自他ともに安全でいたほうがいいですね。
冬用タイヤ・チェーンを準備しておけば安心
- スタッドレスタイヤ
- オールシーズンタイヤ
- チェーン
をネット検索して、11月後半~12月にピークを迎えると予報される異常気象に備え
- 用意するか?
- 用意しないか?
検討しておくのも良いですね。
異常気象・急な気温低下で「積雪」「凍結」しても走り慣れた道路、慣れない道路を安全に走行するため、いざという場合に備えておく方が安心です。
日本でも今需要が高まるオールシーズンタイヤ
20年前、タイヤメーカーに勤務していた頃、オールシーズンタイヤは在庫にも1台分(4本)しか置いてなかったと記憶します。
水害や異常気象の頻発する昨今、備えの意識の高まりで需要が出て来たようです。
それを受け、タイヤ各メーカーも一気に参入。
その中でもダンロップは雪道も走れるオールシーズンタイヤを作っています。
DUNLOP ALL SEASON MAXX AS1
雪上性能も担う夏用タイヤとされています。
価格帯はタイヤサイズに応じて1本6,500円~34,100円。
氷上はムリと割り切っていて、その役割はスタッドレスタイヤに預けているようです。
(冬タイヤがたくさん売れる方がいいですからね)
特徴
- 高いロングライフ性能
- 高いウエット性能
- 低温で硬くなりにくい
- 高い雪柱剪断力・排雪性
- 操縦安定性が保たれる
- ノイズ低減(静か)
- 全21種類ラインナップ
非降雪地域における異常気象で急な積雪に備えるために適切な1本だと思います。
年に数回の積雪しかない地域に効果的な準備
オールシーズンタイヤ+チェーン
オールシーズンタイヤは
- 「雪道走行も可能」
- 「高速の冬用タイヤ規制対応」
ものの、”夏用タイヤよりは雪道性能がちょっと上”という扱いです。
スタッドレスタイヤの雪道性能には敵いません。
スタッドレスタイヤが用意できれば一番いいです。
しかし、
- タイヤの摩耗しやすさが気になる
- 1シーズンで使いきれない
可能性もあります。
そこで、年に数回の積雪しかない地域に効果的な準備はオールシーズンタイヤに加えた「チェーン」の備えです。
オールシーズンタイヤで、急な積雪時の走行にも対応。
⇒規制のかかるシーンに備えてチェーンを装着準備しておく
⇒規制クリア
と引っ掛からない方法を取れます。
オールシーズンタイヤを装着していても
- 路面状況によっては「チェーン」を装着しないと規制が厳しい
という場合に備えるためです。
雪国にお住いの地域に効果的な準備は言わずもがな
- スタッドレスタイヤ
- スタッドレスタイヤ+チェーン
の準備が必須ですね。
最後に小話・感想
先進安全技術は進化し続けています。
でも、雪上性能は入っていませんね。
積雪・凍結には未だタイヤで対応するしかないということでしょうか?
これから自動運転が導入されても、たとえレベル5でも「雪道への予防安全装備」が確保されていない気がするんですけど。
AIで制御できる問題として計算されているのかな?
タイヤが滑っちゃえば、車から触手でも出ない限り事故は防げませんよね。
先進安全技術や自動運転の情報で雪道への対応について見かけたことがないな~と思いました。