日産シルビアがe-POWERを搭載して復活するとの情報があります。
東京モーターショーに出展される可能性もあるため注目度は高まっています。
日産はGT-R以降、モーターショーで発表したiDXやフォーリア、インフィニティのオールージュ、スポーツ系コンセプトカーはすべて市販に至らなかった経緯があります。
▽iDX
ここで新たな日産をアピールすることができるのか、ポイントといえるでしょう。
また、現時点では海外におけるノートとマイクラの関係や、セレナが大々的に海外展開していないこともあり、e-POWERは進出していません。
シルビアがe-POWERで海外進出する”象徴”となるのかもしれません。
また、かつてのシルビアは排ガス規制をクリアできず、廃盤になった経緯があります。
e-POWERでは燃費・排ガスとも規制には問題なく、騒音規制も確実にクリアできるでしょう。
復活シルビアの予想価格は、e-POWERの場合、ノートとの立ち位置の差から最低でも300万円程度の価格になることは間違いないでしょう。
仮に発売された場合、想定されるライバルが不在に近いだけに、グレードが多数用意されるかどうか微妙なところです。
日産シルビア後継新型モデル情報2022
新型シルビア後継のエクステリア
現在の日産からヒントとなるのはVモーショングリル程度。
LEDヘッドライトがリフレクター方式になるか、プロジェクター方式になるかすらわかりません。
サイズ的にはセレナをe-POWER化できていることから、先代シルビア程度のサイズ確保も不可能ではないでしょう。
また、中国・アメリカでもうけるデザインを目指すものと考えられます。
基本的に、86やBRZと競うサイズ感の2ドアクーペが期待されると考えられます。
4ドアクーペという線もわずかに考えられます。
新型シルビア後継のボディカラー
ボディカラーはノートやエクストレイルと同系統のものとなり、専用色を1色用意する程度になると考えられます。
2トーンカラーの可能性は低めでしょう。
新型シルビア後継のインテリア
2ドアクーペの線が濃厚なシルビア。
電子パーキングブレーキによりフロントシートにも大型センターアームレストを装備することは考えられます。
一方、リアシートの空間は旧来のシルビアより決定的に広くなるという可能性はかなり低いです。
かつて販売されていたラティオよりは狭くなるものと考えられます。
また、価格帯からヘッドアップディスプレイの装備はやや微妙な線といえるでしょう。
新型シルビア後継のパワートレーン
シルビアは代々後輪駆動となっています。
e-POWERを搭載した場合
プラットフォームの関係からFFとなる可能性が高いです。
また、iDX断念の理由として、小型FRプラットフォームがないことも挙げられています。
FRを採用するとスカイラインクラスまでサイズが大きくなることになり、FRの可能性はかなり低いとも考えられます。
また、新規小型FRプラットフォームを開発する可能性はさらに低くなります。
e-POWERは、1.2Lエンジンで発電する可能性が高く、出力はセレナと同等かそれ以上が現実的な範囲といえるでしょう。
4WDは技術的に設定可能
市場の小ささや、4WDによる悪路以外の走行性能向上アピールが難しいこともあり、搭載の可能性は低いと考えられます。
コンバーチブルは少なくとも一般タイプ発売後の話になると思われます。
【雑誌予想】e-POWERスポーツ搭載
スポーツと名が付くので排気量の大きなエンジンを搭載するイメージです。
現在、e-POWER採用モデルで搭載するエンジンは、ノートとセレナで1.2L発電専用エンジン。
今後の予定としてエルグランドが2.0L発電専用エンジン仕様のe-POWERを搭載すると予想されています。
シルビア後継に搭載されるe-POWERは”2.0Lエンジン”が妥当で、モーター出力やバッテリー容量を変えてスポーツ仕様に特化させるでしょう。
【参照】2.0L e-POWER
発電専用2.0L直4エンジンのスペック
最高出力:200ps/3008〜10000rpm
最大トルク:254N・m(25.9kgf・m)/0〜3008rpm
JC08モード燃費:25km/L
【雑誌予想】その他可能性のあるパワートレーン予想情報
S16型とも呼べる次世代パワーユニットには、日産の高級車ブランド・インフィニティからの流用エンジンを搭載。
パリモーターショー2016に出展された世界初の次世代量産型「可変圧縮比エンジン・VC-T(ターボ)」が有力視されています。
VC-T(ターボ)とは
2.0L直列4気筒ガソリンターボで、燃焼効率を飛躍的に向上させ、パワー・トルクともに充実した新型エンジンです。
その力強くパワフルな動力性能に加え、燃焼効率アップによる高い燃費性能も実現しています。
つまり、走行性能と環境性能に優れた高性能エンジンとなります。
インフィニティQX50へ採用されたのち、新型シルビア後継にも搭載されるのではないかと言われています。
2.0L 4気筒ターボとは?|世界初量産型「可変圧縮比」エンジン
VCターボ(VC-T)は、可変圧縮比技術としてピストンの上死点位置を「変化」させることができるマルチリンクシステムを活用。
圧縮比が高性能8:1から高効率14:1の間で、あらゆる速度域状況に合わせて、最適な圧縮比に変えることが可能なので、燃焼効率を最大化できます。
そのため燃費は、米国基準で27mpg(2WD)/26mpg(4WD)。
2WDモデルはV6ガソリンエンジン搭載の既存モデルより35%・4WDモデルは30%燃費向上します。
VCターボエンジン|インフィニティQX50に搭載予定
インフィニティQX50(北米版スカイライン)
スペック|エンジン:2.0L 直列4気筒 ターボ
最高出力:200kW(268HP)
最大トルク:380Nm(280lb-ft)
トランスミッション:CVT
駆動:FF/4WD
新型シルビア後継の先進安全装備
プロパイロットの1.0までは搭載される可能性があります。
2.0はカーナビが必須なこともあり、確実に搭載されるとは言い難いでしょう。
予防安全装備
他社クーペ系で搭載しない例もあります。
e-POWER搭載という系統から、装備される可能性は高めといえます。
プロパイロット2.0の機能
同一車線内ハンズオフ対応の最新安全機能です。
純正カーナビとデータ連動で作動するため、安全性には高く対応します。
しかし、経済性を考えると贅沢な機能となりました。
同一車線内ハンズオフ機能は、ルート走行中の車線変更・分岐・追い越し車線変更の支援を行う機能となります。
ただ、ハンズオフ機能が利用できない状況もあります。
- 中央分離帯のない対面通行路
- GPS信号が遮断されるトンネル
- 大きなステアリング操作が必要なカーブ
- 料金所・合流
- 車線数減少地点・車線数減少地点手前
上記においては、ドライバーに通知され、ステアリング操作を開始する必要があります。
プロパイロット2.0のメリット
高速道路の同一車線の操作において、ハンドル操作の負担を大幅に低減することです。
さらに、同時搭載されたインテリジェントクルーズコントロールによって、アクセル操作も低減することができます。
価格の割にデメリットも
なお、一般道ですべての機能の使用は現時点では不可能となっています。
また、完全自動運転技術ではない点は注意すべきポイントです。
ドライバーモニターカメラによって、ドライバーが操作可能な状況においてのみ、プロパイロット2.0が作動するようになっています。
【参照】未来のパイロットドライブ進化の過程
- パイロットドライブ1.0(2016年):高速道路の単一レーン自律走行のみ
- パイロットドライブ2.0(2018年):レーンチェンジや道路上の危険を判断して回避できる
- パイロットドライブ3.0(2020年):市街の交差点を安全にナビゲートが可能になる
- パイロットドライブ4.0:無人運転を可能にする完全自動運転
追伸情報
画像引用元:https://www.carscoops.com
画像引用元:https://www.kageki-racing.com/en/projects/lhd-nissan-silvia-s15.html
【1999年1月~2002年8月(生産終了)】シルビアS15型
スペック
全長:4445mm
全幅:1695mm
全高:1285mm
ホイールベース:2525mm
車両重量:1240kg
駆動:FR
乗車定員:4人
トランスミッション:4速AT/5速MT/6速MT
エンジン
spec.S:SR20DE 直4 2.0L NA
spec.R:SR20DET 直4 2.0L ターボ
最高出力
spec.S:160PS/6400rpm(AT)/165PS/6,400rpm(MT)
spec.R:225PS/6000rpm(AT)/250PS/6400rpm(MT)
最大トルク
spec.S:19.2kgf·m/4800rpm(AT)/19.6kgf·m/4800rpm(MT)
spec.R:28.0kgf·m/4800rpm
中古車|価格(2018年2月現在)
7代目S15型|概要
日産ミュージアムより引用
1999年1月に発売したS15型は、開発コンセプトを「見て、乗って、走って、エモーションを感じる軽快コンパクトなスポーティクーペ」とし、ワクワクするようなエモーションを感じるクルマとしました。
エクステリアは、「スピード感溢れる彫刻的フォルム」をデザインテーマに、見た瞬間にスピード感と軽快な走りを感じさせるデザインとしました。
低くスラントした前進感のあるノーズ、FRの走りを表現した踏ん張り感のあるリヤフェンダー、ウエッジのきいた2本のキャラクターライン、サイドからリヤに回り込む独特の面形状などで「シルビア」が持つ「速さと美しさのイメージ」を表現しました。
インテリアは、ドアを開けた瞬間にスポーツマインドをかきたてる個性的な空間としました。タコメーターをメーターパネルの中央に配置したほか、フロントピラーにブースト計*1を装備し、走りの臨場感を演出しました。
走りについては、2リッター直列4気筒インタークーラーターボエンジンSR20DETの出力を250馬力に向上させ、パワーウエイトレシオ 5kg/ps 以下を実現するとともに、クロスギヤレシオの新開発6速マニュアルトランスミッションを採用し、軽快な加速性能を実現しました。
また、5ナンバーサイズとした車両寸法、ボディ剛性の向上、レスポンスとコントロール性に優れたヘリカルLSDの採用、サスペンションの改良などにより、軽快な運動性能を実現しました。
制動性能についても、フロント対向4ピストンブレーキ(spec-R シリーズ)やブースターのサイズアップなどにより、剛性感のあるブレーキシステムとしました。
さらに、MT車では、エキゾーストシステムのチューニングを行い、低回転域で迫力があり、高回転域までリニアに伸びるエモーショナルなエキゾーストサウンドを実現しました。
シルビアコンバーチブル・ヴァリエッタ
「遊び心溢れるオープンカーに快適さを備えた、自在に変化を楽しめる、スポーツクーペ」をコンセプトに開発しました。
爽快さと快適さを両立させた国産初のフルオープンタイプの電動メタルルーフを採用し、4名乗車が可能な2+2のオープンカーとしました。
また、フロントシートのメイン部に世界初のモルフォトーン(R)クロスを採用しました。(1999年の第33回東京モーターショーに参考出品)