2023年の自動車個人向けトレンド⑤|コネクテッドカーの普及
2023年以降、コネクテッドカー(ICT端末としての機能を有する自動車)がますます普及し、自動車とドライバーの生活がより密接に結びつくことになるかもしれません。
自動車メーカーは、自動車をインターネットに接続することで、ドライバーの利便性を向上させることにも力を入れています。また、自動車のコネクティビティの進化は、ドライバーと自動車の接続が強化され、車両の管理やメンテナンスが容易になります。
(「ドライバーと車の接続強化」って、マトリックスの”脳プラグイン”を想像してしまう(*_*; )
例えば、車載端末やスマホを介した運転の安全性、快適性、省エネ性の向上(以下、具体的に)
- リアルタイムで道路の渋滞情報や交通事故情報を受け取れる
- 個人の運転に合わせたエコ運転のアドバイスを受け取れる
- スマホで車両の燃料消費量、バッテリーの充電量を監視できる
- スマホで車のエアコン、オーディオ、ナビなどをコントロール
- スマホで車のドアの開閉、エンジンの始動をリモート操作
- スマホで車に乗り込む前に車内を冷やす
など、ドライバーにとっての情報収集やナビゲーションがよりスムーズになるでしょう。コネクティビティの進化によって個人が受けられる利益が拡大していくことになりそうです。
また、これら利便性は、車に限らず、スマホやウェアラブル端末、家電製品など、あらゆるモノがインターネットに接続されるIoT時代においても期待されています。
インターネットに接続された物や機器が、センサーや通信機能を備え、データの収集・分析・制御を行うことで、自動化や効率化を実現する技術のこと。つまり、あらゆる物や機器がネットワークで繋がり、データのやりとりをすることで、人々の生活や活動を改善することを目的としています。
コネクテッドカーの具体的な機能(コネクティビティ)
コネクテッドカーとは、車とスマホが連携し、情報のやりとりができる車のことを指します。車内でのインターネット接続や、音声認識による操作など、より快適なドライブを提供します。
コネクテッドカーが普及する背景には、スマホやモバイル通信技術の発展があります。
スマホの普及により、ネットワーク接続が常時可能になり、高速通信が可能になったため、車とスマホを連携することが容易になりました。
また、モバイル通信技術も進化し、より高速な通信が可能になりました。
(ここで心に浮かんだ「健康上の障害」といった不安要素は排除して展開)(;^_^A
インターネット接続
車内にWi-Fiを設置し、インターネットに接続することができます。これにより、スマホやタブレットなどでインターネットを利用することができます。
インターネット接続により、車内での情報収集や娯楽が可能になり、ドライブがより快適になります。
音声認識
音声認識技術を利用することで、ドライバーは手を使わずに車の操作ができます。例えば、「エアコンをつけて」と言うことで、エアコンが自動的につくようになります。
ナビゲーション
スマホ連携で、リアルタイムの交通情報を受け取ることができ、渋滞を回避することができます。また、音声認識技術を利用して、目的地を声で指定することができます。
また、ドライバーの使用状況や好みを分析し、適切なサービスを提供することができます。
たとえば、車両の位置情報を利用して、近くのおすすめレストランやガソリンスタンドを案内するなど、ドライバーのニーズに合わせたサービス提供を行うことが可能です。
運転支援機能や安全性向上
運転支援機能により、ドライバーの運転をサポートし、危険を未然に防ぐことができます。
カメラやセンサーなどを利用して、周囲の状況を自動的に認識し、ドライバーにアラートを出すことができます。例えば、車線をはみ出しそうになったときには、アラートを出して注意を促します。
また、運転支援機能により、運転者の負担を軽減することもできます。
たとえば、自動運転機能により、長時間のドライブをサポートすることができます。音声認識技術により、手を使わずに車両の操作ができるため、運転中のストレスを軽減することも可能です。
リアルタイムモニタリング
コネクテッドカーには、さまざまなセンサーが搭載されています。これらのセンサーを利用して、車両の状態をリアルタイムでモニタリングすることができます。
例えば、タイヤの空気圧やブレーキパッドの残量などを監視し、メンテナンスのタイミングを提案することができます。これにより、車両の維持管理が容易になり、安全性や信頼性を高めることができます。
さらに、コネクテッドカーは、BEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)など、新しいエネルギーを利用した自動車との組み合わせにより、エネルギーの効率化にも貢献しています。
たとえば、EVの充電状況をリアルタイムで把握し、充電スポットの案内や、バッテリーの劣化を予測し、交換のタイミングを提案することができます。
(また、コネクテッドカーの情報を利用して、電力需要と供給を調整するスマートグリッドの実現にもつながります)
電力供給システムにIT技術を導入して、電力の生産・送電・消費を効率的に管理すること。省エネルギーやCO2削減を実現する電力網のことです。従来の電力網に比べて、電力の双方向通信や自己修復機能などが強化され、送電網の安定性や電力供給の柔軟性が向上します。また、スマートグリッドは、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを活用するためにも重要な技術であり、より持続可能な社会を実現するためにも重要な役割を担っています。
交通インフラの効率化
コネクテッドカーは、車両同士やインフラとの通信により、渋滞や交通事故を未然に防ぐことができます。また、リアルタイムの交通情報を収集し、交通インフラの効率化につながる可能性があります。
コスト削減
インターネット接続により、ドライバーは車内で情報収集や業務を行うことができ、時間とコストを節約することができます。また、運転支援機能により、事故を未然に防ぐことができ、保険料の削減につながる可能性があります。
環境への貢献
コネクテッドカーには、燃費の向上やエコドライブの促進など、環境に貢献する機能もあります。また、渋滞回避や効率的なルート選択により、CO2排出量の削減につながる可能性があります。
以上が、コネクテッドカーの主な機能です。
これらの機能を利用することで、より快適で安全なドライブをすることができ、ユーザー利益、メリットにつながります。社会インフラの構築につながることも期待され、今後ますます普及が加速する分野です。
自動車メーカーやIT企業といった多くの企業が、コネクテッドカーの開発に注力し、より高度な機能が開発されることも予想できます。しかし、同時に、セキュリティやプライバシーなどの問題にも対処する必要が出ることに注意が必要です。
今後も、コネクテッドカーとコネクティビティの情報に注目していけば、安全で快適なドライブを実現するマシーンに出逢えるかもしれません。
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