WLTCモードとは|自動車燃費の新測定方式に優れた国産車10選【2019年版】

2017年頃に燃費の新しい測定方式であるWLTCモードが策定されています。このモードは、これまでのJC08モードと異なり、世界的な燃費基準をベースに測定しています。

また”トータル燃費”・”市街地モード燃費”・”郊外モード燃費”・”高速道路モード燃費”の数値が公表されていることが特徴です。

今後販売される車は、すべてWLTCモード燃費が表示されます。

一方、過去のモデルに関しては燃費の再測定が必要なことから、マイナーチェンジの際に表示されることが多いです。

しかし、WLTCモード切替の前に、次世代型へフルモデルチェンジしたり販売終了になるケースもあります。

WLTCモードとは

WLTCモード

基本的にWLTCモード・郊外モードの数値が高い車は、”高速道路モード”でも数値が良い傾向にあります。

一方で、ほとんどの車種において”市街地モード”は、郊外モード・高速道路モードの数値を上回ることはないようです。

そのためハイブリッドカーとその他車種の数値差は、縮む傾向にあります。

しかし、JC08モードで優れた燃費の車は、WLTCモードでも、ある程度優れた数値になる傾向があります。

WLTCモードの数値的な傾向

WLTCモードは、燃費数値の優れるハイブリッドカーや軽自動車において、測定モード間の数値下落が大きくなっています。

この現象は10.15モードからJC08モードへ切り替えられたときも見られました。

ホンダインサイトの場合|JC08モード34.2km/l

これに対してWLTCモードは以下となります。

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 28.4km/l
  • 25.8km/l
  • 29.7km/l
  • 28.8km/l

マツダCX-3(SKYACTIV-D/6MT)の場合|JC08モード25.0km/l

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 23.2km/l
  • 21.3km/l
  • 23.5km/l
  • 24.4km/l

WLTCモードに優れた国産車10選

WLTCモードを公表している車はまだそう多くありません。

2019年9月現在、最も優れたWLTCモード数値をもつ車種は以下となります。

1位|カローラスポーツハイブリッドG/G“X”

カローラスポーツ

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 30.0km/l
  • 29.4km/l
  • 32.9km/l
  • 28.8km/l

2位|インサイト

インサイト

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 28.4km/l
  • 25.8km/l
  • 29.7km/l
  • 28.8km/l

3位|Mazda2/6速MT

MAZDA2

ディーゼル車もWLTCモード数値において優れています。

現行モデルでは、サイズや出力のバランスからマツダ2が最も優れています。

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 25.2km/l
  • 23.3km/l
  • 25.0km/l
  • 26.3km/l

次にミニバンでWLTCモード数値に優れているモデルです。

4位|オデッセイ(公表なし)

オデッセイ ハイブリッド (1)

ミニバンにおいてはホンダのオデッセイが数値的に最も優れています。

しかし、多くの車種が数値を公表していないという側面もあり、今後情勢が大きく変わる可能性があります。

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 20.8km/l
  • 20.3km/l
  • 22.2km/l
  • 20.5km/l

一方で、SUVにおいては公表されている車種もあります。

5位|CX-3(公表あり)

マツダCX-3 10

マツダのCX-3はディーゼルエンジンを搭載したうえでコンパクトなため、WLTCモード数値に優れています。

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 23.2km/l
  • 21.3km/l
  • 23.5km/l
  • 24.4km/l

次にハイブリッドのSUVとなります。

6位|RAV4(公表あり)

RAV4-7

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 21.4km/l
  • 19.4km/l
  • 23.4km/l
  • 21.1km/l

同6位|CR-V(公表あり)

CR-V11

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 21.2km/l
  • 21.0km/l
  • 22.1km/l
  • 20.7km/l

軽自動車は、20.0km/lを超えるモデルはハイレベルな燃費といえる状況です。

7位|ミライース|JC08モード35.2km/l

ミライース

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 25.0km/l
  • 20.9km/l
  • 27.3km/l
  • 26.6km/l

8位|N-WGN|JC08モード29.0km/l

N-WGN8

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 23.2km/l
  • 20.1km/l
  • 25.1km/l
  • 23.6km/l

9位|日産デイズ/三菱ekワゴン|JC08モード29.8km/l

デイズeKワゴン

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 21.2km/l
  • 18.6km/l
  • 22.3km/l
  • 21.7km/l

スーパーハイト軽自動車では、タントのみ公表されています。

10位|タント|JC08モード27.2km/l(公表あり)

タント

  • WLTCモード
  • 市街地モード
  • 郊外モード
  • 高速道路モード
  • 21.2km/l
  • 18.4km/l
  • 22.8km/l
  • 21.6km/l

WLTCモードの公表されていない低燃費車

WLTCモードの公表はマツダが非常に積極的な反面、トヨタと日産がやや消極的です。

トヨタはRAV4以前の車種は未公表。

プリウスやアクア、ヴィッツ/ヴィッツハイブリッドは公表されていません。

日産はノートe-power/セレナe-powerは未公表です。

ホンダはモデル末期のフィットやヴェゼル、フリードが未公表。

スズキはワゴンR・アルトが未公表です。

これら車種は、現行モデル内でもWLTCモードが公表されるか分からない状況と言えます。

追伸情報

画像引用元:https://www.daihatsu.co.jp
画像引用元:https://www.carscoops.com