NISMOに6速のマニュアルは来るのか。Zを待っている方のあいだで、ずっと言われてきた話です。
答えが出ました。日産は2026年8月27日に、フェアレディZとフェアレディZ NISMOのマイナーチェンジを発表し、同じ日から売り出しています。
NISMOに6速マニュアルが加わりました。それだけでなく、顔つきも変わっています。
この記事では、何が変わったのか、価格はどうなったのか、そして買うかどうかの決め方をまとめます。
🏁 NISMOに6速マニュアルが追加されました

一番の話題がこれです。これまでNISMOは自動変速のみで、マニュアルを望む声が多く届いていました。
新しく入ったのは、シフトの動きが短い専用の6速マニュアルです。手首だけで操れるような素早い操作を狙ったとされています。

マニュアル専用に、アクセルの反応と点火の制御も作り直されました。踏んだ瞬間から反応し、高い回転まで伸びる味付けです。
走り方を選ぶ機能も付きました。街乗りや長距離に向く設定と、走りを引き出す設定の2つです。
前者は加速するときのエンジン音を抑えます。後者は高い回転での反応と音を強めます。同じ車で、日常と休日を切り替えられる形です。
さらに、姿勢を制御する仕組みにも専用の設定が加わりました。アクセルとハンドルへの反応を高めた内容です。
改良前の内容は、こちらにまとめてあります。
🔰 顔つきが変わりました

見た目で一番分かるのが、フロントのZエンブレムです。1969年の初代から1989年の型まで付いていたもので、久しぶりに戻ってきました。
バンパーも新しくなりました。先端を前に伸ばして、長いボンネットと短い後ろという形を強めています。
見た目だけの変更ではありません。空気の取り入れ口とセンサーの位置を見直して、前が浮き上がる力と空気抵抗を同時に減らしています。
ホイールも変わりました。

3代目のデザインを下敷きにして、縁のまわりに幾何学の模様を削り出しています。鍛造で作られた軽くて丈夫なものです。
内装には、初代を思わせるタンという色が加わりました。

落ち着いた大人の空間という位置づけです。
そして新しいボディカラーが、雲龍グリーンと黒の組み合わせです。初代の人気色から着想を得た緑になります。色は全部で10種類から選べます。
🚗 走りと装備も手が入りました
標準のモデルでは、足まわりが変わりました。太い筒の中に単一の部屋を持つ形の緩衝装置を採用しています。
圧力を受ける面積が、これまでより26.6パーセント増えました。段差を越えたときの車の揺れが抑えられ、高速でも落ち着いた乗り味になります。
メーターの演出も新しくなりました。12.3インチの画面に、歴代のZの形が次々と映る動画が流れます。
NISMOには、ブレーキの改良が入りました。日産の高性能車で使われていた2つの部品を組み合わせた円盤を前に採用しています。
熱を逃がしやすく、バネより下の重さも減ります。曲がるときの動きが軽くなる効果もあります。
両方に共通する装備もあります。最新規格の無線充電器が付き、磁石で固定されるためスマートフォンがずれません。冷却の風を送る仕組みも入っています。
このほか、燃料タンクに部屋を足して、強い横向きの力がかかっても燃料の供給が安定するようにしています。自転車を対象にした自動ブレーキにも対応しました。
🕰 なぜエンブレムを戻したのか

小さな部品ですが、意味は大きいです。
今のZは、初代の形を意識して作られています。長いボンネットと短い後ろという姿は、その象徴です。
ところが、これまでの型では前のエンブレムがありませんでした。歴代の車と並べたときに、そこだけ違って見えます。
今回それを戻したのは、続いてきたものを大事にするという姿勢の表れだと思います。
スポーツカーは性能だけで選ばれるものではありません。どの世代の車に見えるか、という部分も選ぶ理由になります。
💰 価格を並べます
グレードは全部で5種類です。変速の方式によって選べるものが変わります。
| グレード | 変速 | 価格 | 合わない条件 |
|---|---|---|---|
| フェアレディZ | 6MTか自動 | 573万7,600円 | 装備をそろえたい人 |
| Version T | 自動のみ | 619万9,600円 | マニュアルに乗りたい人 |
| Version S | 6MTのみ | 658万6,800円 | 自動変速がいい人 |
| Version ST | 6MTか自動 | 699万9,300円 | 予算を650万円に抑えたい人 |
| NISMO | 6MTか自動 | 975万2,600円 | 街乗りが中心の人 |
一番安いグレードで573万7,600円です。ここでも6速マニュアルが選べます。
NISMOは975万2,600円で、標準モデルとは400万円ほど開きます。ブレーキと足まわり、内装の作りが違うためです。
エンジンはどのグレードも同じで、3リットルのターボです。自動変速は9速になります。
🤔 待っていた人は、今動くべきか
判断は、何を待っていたかで変わります。
マニュアルのNISMOを待っていた方は、今回が動く時です。この組み合わせは初めてで、次にいつ用意されるかは分かりません。
顔つきの変更を待っていた方も同じです。エンブレムとバンパーは、後から付け替えられる部分ではありません。
反対に、次の世代を待っている方は急がなくて大丈夫です。今のZは2022年に出た型で、世代交代はまだ先とみられます。
価格の面でも、今回は値上げの発表がありません。装備が増えて価格が据え置きなら、待つ理由は薄いです。
🧰 買うときに気をつけること

一つ目は、納車の時期です。話題のある車なので、注文が集中すると納車が延びます。NISMOの6速マニュアルは特に読めません。
二つ目は、維持費です。3リットルのエンジンなので、自動車税は年5万円ほどになります。タイヤも太く、交換のたびに費用がかかります。
三つ目は、駐車場です。全幅は1.8メートルを超えます。古い立体駐車場では入らないことがあります。
四つ目は、色の選び方です。新色の雲龍グリーンは注目されていますが、後で手放すときに買い手が限られる可能性もあります。定番の色のほうが値段は落ちにくいです。
五つ目は、下取りの扱いです。スポーツカーは値落ちの幅が車種で大きく違います。買う前に調べておくと安心です。
六つ目は、改良前の型との比べ方です。中古で改良前を安く買う道もあります。ただ、今回の変更は見た目と足まわりの両方に及ぶので、差は小さくありません。
日産全体の動きは、こちらにまとめてあります。
🔁 乗り換えるなら、今の車の値段が先です
573万円の車でも、今の車が150万円で売れれば、用意するのは423万円です。ここを知らないまま商談に行くと、下取りの数字が妥当か分かりません。
下取りは値引きとまとめて計算されることがあります。そうなると、車そのものの値段が見えにくくなります。
ユーカーパックは、査定を1回受ければ全国の買取店が値段を出し合う仕組みです。売ると決めていなくても、相場を知る目的で使えます。1社ずつ電話が来ないので、迷っている段階でも進めやすいと思います。
査定の前にやると数字が変わる準備は、こちらにまとめました。
⚠️ こんな人には向きません
家族を乗せる車を探している方には向きません。2人乗りで、後ろの席はありません。
年間の費用を抑えたい方も難しいです。税金、保険、タイヤを合わせると、普通の車より重くなります。
雪の多い地域に住んでいる方も、後ろのタイヤで進む方式は扱いに慣れが要ります。冬用タイヤは必須です。
反対に、Zをずっと待っていた方には、今回は動く理由がそろっています。マニュアルの選択肢が広がり、顔つきも変わりました。
✅ 今日からできる三つ
一つ目は、マニュアルと自動のどちらに乗るかを決めることです。ここでグレードの候補が絞られます。
二つ目は、駐車場の幅と高さを測ることです。1.8メートルを超える車なので、先に確かめてください。
三つ目は、今の車の買取価格を一度出しておくことです。金額が分かると、差額がその場で計算できます。
持ち続けた場合の1年ぶんの金額も、並べておくと迷いが減ります。
長く待った人ほど、あわてないほうがいい買い物です。数字を並べてから決めていただけたらと思います。


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