日本のコンパクトカーの代名詞とも言える「日産マーチ」。一時代を築いた大衆車ですが、国内市場からは姿を消しています。では、その“マーチの後継”が電気自動車(EV)として復活する可能性はあるのでしょうか?
特に欧州で登場する「ルノー5 EV」との関係性から、業界内では「日産版コンパクトEV=マーチ後継」の可能性が語られています。本記事では、現状の情報を整理しながら、日本市場でマーチ後継EVが実現する可能性を考察します。
1. マーチの歩みと役割
マーチは1982年に初代がデビューし、長く日産の“国民車”として親しまれてきました。小回りの効くボディ、手頃な価格、親しみやすいデザインは幅広い層に支持され、国内外でヒットを記録しました。
しかし、2020年代に入り軽自動車やコンパクトSUVが主流となり、マーチの役割は徐々に薄れていきました。最終的に日本市場からは撤退し、海外専売モデルとして残るのみとなっています。
この背景から、「もし復活するならEVとして?」という期待が高まっています。
2. ルノー5 EVとアライアンスの影響
日産とルノーはアライアンス関係にあり、技術やプラットフォームを共有しています。注目されるのがルノー5 EVです。
ルノー5は1970年代の名車をEVとして復活させるプロジェクトで、2025年以降に欧州発売が予定されています。
このルノー5 EVと共通の「CMF-BEVプラットフォーム」を活用し、日産版のコンパクトEVを展開する可能性があると報じられています。
これが「マーチ後継EV」説につながっているわけです。
3. 日本導入の可能性
では、仮にマーチ後継EVが登場した場合、日本市場で販売される可能性はあるのでしょうか?
ポイント1:日産のEV戦略
- 軽EV「サクラ」がヒットしており、日産はEV普及の先頭を走っています。
- コンパクトEVが加われば、サクラからのステップアップ需要を取り込める。
ポイント2:価格の壁
- 欧州仕様をそのまま導入すればコスト高になり、日本の軽EVやハイブリッドに比べて割高になる懸念。
- 200〜250万円台に収まれば普及は加速するが、現実的には300万円前後になる可能性も。
ポイント3:市場環境
- 日本では軽自動車のシェアが圧倒的で、コンパクトEVの立ち位置は微妙。
- ただし都市部を中心に「ちょうどいいサイズのEV」ニーズは存在する。
4. 実現の条件
もしマーチ後継EVが日本に登場するなら、いくつかの条件が必要です。
- 価格の最適化
軽EVと差別化しつつ、ハイブリッド車よりも魅力的な価格設定が重要。 - 航続距離のバランス
250〜300km程度あれば都市部〜近郊利用には十分。ただし高速道路主体のユーザーには物足りない可能性も。 - デザインの方向性
「サクラ」が軽EVのファミリーユースを押さえているなら、マーチ後継EVは都会的・若者層向けキャラクターを持たせる必要がある。 - 国内生産の可否
輸入モデルになると価格競争力を失うため、日本での生産体制構築が普及のカギ。
5. 競合となるモデル
マーチ後継EVを語るうえで、日本市場での競合モデルも見ておきましょう。
- スズキ:アルトEV(想定200万円前後)
“国民車EV”として最有力。価格勝負で大衆層を取り込む。 - ホンダ:小型SUV EV(300〜350万円クラス)
SUV人気とEVシフトを掛け合わせたモデル。都会派ユーザーに響く。 - 三菱:次世代eKクロスEV
サクラの兄弟車。軽EV路線の充実で、さらに裾野を広げる。
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まとめ
日産マーチ後継EVは、現時点で「確定情報はない」が、「ルノー5 EVとの兄弟車として登場する可能性」はあるのかもしれまさえん。短期的に日本投入される可能性は低いですが、中期的にはサクラに続く“第二の普及型EV”として復活するシナリオはあり得そうです。
マーチという名前を冠するかどうかは不明ですが、もし実現すれば「再び国民に愛される日産のコンパクトカー」として大きな注目を集めるでしょう。今後の動向を見守る価値は十分にあります。




















