ヴェゼルツーリングが高評価の理由『ハイパワー・ハードな足回り・静粛性・価格』

現在、世界的にコンパクトSUVは人気があります。オフロードスタイルのかっこ良さや機能性の高さはそのままに、ボディサイズをコンパクトにすることで取り回しや燃費も良く、乗り心地や静粛性も悪くありません。

国内メーカーからは、トヨタのC-HRやマツダのCX-3、そしてホンダのヴェセルの3車種がライバル関係にあり、コンパクトSUVの購入を希望している人にとってはどれを選んだらよいのか悩むところでしょう。

この3車の中で最初に登場したのがホンダヴェセルで、2013年の登場からすでに5年が経過しました。

一時は破竹の勢いで売れに売れましたが、最近は落ち着いてきていて2018年の販売台数は約6万台となっています。そろそろモデルチェンジの噂が出てきてもおかしくない頃。

ではあるのですが、何とここへきて2019年1月に、1.5L VTECターボモデル「ツーリング・Honda SENSING」が追加投入されたのです。

末期に近づいたテコ入れという意味では、かなり思い切ったスポーティモデルを投入したものですが、興味が惹かれる方も多いのではないでしょうか。

最高出力172psのハイパワーエンジン

ヴェゼル ツーリングの注目点は、何と言っても最高出力172ps、最大トルク220Nmを発揮する1.5L直列4気筒DOHC・VTECターボエンジンを搭載したということです。

これは自然吸気の1.5Lエンジンに対して最高出力で3割増し、最大トルクは4割増しのパワーアップとなっており、ニューシビックのセダンにも搭載された評価の高いエンジンです。

エンジンのパワーアップに合わせてボディの剛性を強化し、足回りも専用のスポーツサスペンションが採用されています。

加速フィーリングは1500回転ほどの低回転域からターボがかかり、6000回転程度まで気持ちよく回り、パワー感やトルク感も十分で、

1360kgほどの車重に対して重さを感じることもほとんどありません。

もちろん車重が60キロほど軽いシビックと比べると軽快感では負けますが、逆にどっしりとした安定感と高級感を感じさせてくれます。

現在一番人気で全体の6割を売り上げているハイブリッドモデルとは一味違った魅力があるモデルとなっています。なお燃費性能はJC08モードで17.6km/Lと低燃費を実現しています。

かなりハードな足回り

ハイパワーエンジンを搭載するにあたってサスペンションが強化されていますが、かなりハードなセッティングになっています。

突き上げ感も結構あるので、柔らかな乗り味を求めている人には固く感じることでしょう。

しかしその反面、加減速時のピッチやコーナリング時のロールなどはうまく抑えられており、相当にスポーティな味付けです。

ハンドリングはとても素直で、ステア操作に連動して回頭補助のトルク配分をしてくれるアジャイルハンドリングアシストのおかげで、アンダーが出にくくなっています。

静粛性がアップした

このクラスのクルマに静粛性などの高級感を求めるべきではないのかもしれませんが、ヴェセル ツーリングの静粛性は相当高いレベルにあり、高い評価を与えることができます。

ホンダは静かなエンジン音にはもともと定評がありましたが、防音処理の効果も手伝って、エンジン音もロードノイズもかなりうまく抑えられています。

静粛性が高いということは、やはり気持ちの良いものであり、高級な印象を与えてくれます。

価格はほぼハイブリッドモデルと同等

価格は2,903,040円となっており、ガソリンエンジン車の中で一番高い最上級モデルとなります。またこの価格はハイブリッドともほとんど変わらない価格です。

そうなると、他社のクルマではなく、同じヴェセルのハイブリッドモデルが最大のライバルとなりそうです。

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