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日産パトロールが“ディーゼルを載せない”理由

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パトロールの話になると、どうしても胸が少しざわつく人って多いと思うんです。
あの存在感、あの走り、そして「大陸を走り抜けてきたクルマ」という誇り。

だからこそ、ディーゼルが搭載されないと聞いたとき、
「わかってるよ、時代の流れは。でも…」
そんな気持ちになった人は、きっと少なくないはず。

僕自身も、牧場の横を走るパトロールの姿を見て育った世代で、
“トルクでじわっと登り切る”あの感覚が、身体のどこかに残っている。

だからこそ今回のニュースは、ただの仕様変更や市場戦略の話じゃなく、
「パトロールという名前に宿る物語の現在地」の話だと思うんです。

日産はなぜディーゼルを切ったのか

第7世代パトロール(海外ではアルマダに相当)は、
3.5LツインターボV6と、自然吸気3.8L V6という“ガソリン路線”で続くことが正式に示されました。

この背景には、日産がここ10年以上ディーゼル開発への投資を抑えてきた流れがあります。
特に中東とオーストラリアは、パトロールの重要市場。
しかし、そのオーストラリアでもディーゼル需要は落ちつき、
2017年以降、現地でパトロールにディーゼルは設定されていません。

日産のプロダクト責任者はこう話しています。

「今のパトロールは“お客さんが実際に払う価値”から逆算している。
特定の地域だけのために新しいディーゼルを用意する意味は薄い。」

量ではなく“広い市場”での最適解を選んだ、ということです。

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なぜこのテーマが注目されるのか?― クルマは「スペック」ではなく「物語」で選ばれているから

パトロールとランクル300。

この2台の比較がこれほど熱を帯びる理由は、単なるパワートレインの違いではありません。

どちらも「大地を走り抜けるクルマ」というアイデンティティを背負っているからです。

  • 荒野を超える
  • 牧場や鉱山の現場を支える
  • 国境を跨ぐ旅の“相棒”になる

その役割には、「信頼できるトルク」が必要だ、
という感覚的な共通認識があります。

だから、パトロールからディーゼルが消えたことは、
“スペックの削除”ではなく、
一つの文化や記憶が次のフェーズに移行した瞬間なんです。

僕たちが反応したのは、
「数字」じゃなくて、
“あの時代の感触”なんですよね。


パトロールが選んだ未来:ガソリン+電動化への橋渡し

日産は今、ブランド全体で「電動化を軸にした再編」を進めています。
その中で、フルサイズSUVに新たなディーゼルをわざわざ開発する選択は、
どうしても後回しになる。

むしろパトロールは、
「ガソリンのなめらかなフィーリングをベースに、次の電動化段階へ繋ぐ役割を担う車」
として再定義されつつあると言えます。

これは、単なる供給の最適化ではなく、
“パトロール”という名前を未来へ残すための選択でもあるんです。


それでも、ディーゼルが恋しい理由を知っている

正直に言うと、
ランクル300のディーゼルに心が揺れる気持ち、よくわかる。

  • アイドル時の微振動
  • 低回転の太いトルク
  • 砂地で“踏まずに進む”感覚

あれは理屈じゃない。
体験と記憶でできている。

「パトロールにそれが戻ってくる日はあるのか?」
そんな問いに対して、現時点の答えは “No”

でも、それは
“終わり” ではなく、
世代交代の入り口だと思っています。

大地を走るクルマは、時代と共に姿を変えてきました。
それでも“走り抜ける意志”だけは、引き継がれてきた。

パトロールもきっと、そういう車です。


終わりに ― 選ぶ基準はいつだって「自分の物語」

ランクル300のディーゼルを選ぶのもいい。
ガソリンのパトロールを選ぶのも、もちろんいい。

大事なのは、
どちらを選んでも「自分の心に嘘をつかないこと」。

クルマは道具ではなく、人生のスケールを変える存在だから。

「そのクルマで、どこを走りたいのか」
それだけは、これからも僕ら自身が決めていける。