トヨタ1.6L直3ターボエンジンG16E-GTS&4WD技術GR-FOUR
トヨタGRヤリス搭載エンジンは
新開発1.6L直列3気筒直噴ターボエンジン、
G16E-GTSです。
3気筒エンジンでありながら272ps出力を発生する
モンスターエンジンになります。
G16E-GTSエンジンの性能
- 3気筒直噴ターボエンジン
- 排気量1.6L
- 出力272ps
- トルク370Nm
ターボチャージャーはシングルスクロール式で
レスポンス重視のセッティングとなっています。
RZ”High performance”には
過酷な走行時の熱対策に冷却スプレー機能を搭載。
よりレースを意識したスペックとなっています。
同エンジン搭載候補新型モデル
トヨタダイハツスズキ新型コンパクトミッドシップスポーツ情報はこちら。
駆動方式はGR-FOURという専用の名称が与えられた4WDシステムです。
トヨタ4WDシステム【GR-FOUR】
GRヤリスに搭載される4WDシステムはGR-FOURという専用システム。
FFベースのヤリスに
後輪トルク配分の大きいモードが存在する点が特徴です。
RAV4に搭載されるダイナミックトルクベクタリングAWDの
延長線上にあるテクノロジーです。
任意にトルク配分のモードセレクトができることも特徴になります。
4WDモードスイッチの種類
NORMALモード
前輪60:後輪40でクイックに曲がり
狭いコーナーや駐車に便利な街乗りに適したモード。
SPORTモード
前輪30:後輪70でフロントのトルクをリヤで吸収して
より速くコーナーを駆け抜けるFRの乗り味を目指したモード。
0:100にするのは無理で
そうすると微差の範囲でトルクが動いて
ステアリングフィールに影響が出るための仕様です。
TRACKモード
前輪50:後輪50でプロドライバーと
走行性能を突き詰めたスポーツ走行最速モード。
4WDモードスイッチの種類には
上記3つが用意されています。
割合の異なるトルク配分によって
路面状況、好みの設定にした走行特性が得られます。
トルク配分を不等にできるのは
前後デフのギヤ比が異なるからです。
電子制御カップリングの締結が強くなるほど
リアにトルクが流れて20:80の割合に達する場合も。
この特殊なデフは前後とも
ジェイテクト製トルセンデフ(TypeB)を採用しています。
High-performanceグレードのみの装備で
通常グレードのGRヤリスにはオープンデフが装備されます。
結論として、非常に高度な制御システムやカーボン素材を摩擦材に使用していることから、
このシステムを大量生産する車種に採用する可能性は低いでしょう。