ダイハツ次期コペンが後輪駆動で復活
あの日、ダイハツが「コペン生産終了」を発表した瞬間、胸の奥が少し寂しくなった――。
ダイハツ「コペン」現行モデル、2026年8月生産終了へ―なぜ愛され続けたのか?復活への期待も
でも、ほんの数週間後、会場に現れた“新しい希望”が、ファンの心を再び熱くさせました。
それが、小さなボディに後輪駆動(RWD)を詰め込んだコンセプト、「K-OPEN」。

まるで「マツダロードスターの弟分」と呼びたくなるような可愛らしさと走りの本気度。
この記事では、次世代コペンへの期待を、ファン目線でじっくり語っていきます。
小さなボディに大きな魂──「K-OPEN」登場
2025年10月25日(土)、ジャパンモビリティショーで突如発表されたダイハツ「K-OPEN コンセプト」。
現行コペンの生産終了発表(2026年8月予定)から間もないタイミングでのお披露目は、ファンにとってまさに“希望の灯”でした。

デザインは、初代コペンの面影を残しながらも、どこか懐かしく新しい。
楕円形のヘッドライト、軽やかな曲線、そしてセンター出しのエキゾーストパイプ。
「可愛いけど、ただの可愛いじゃない」──そう感じさせる、スポーツの血が確かに流れています。

小型サイズながらも後輪駆動(RWD)を採用するこの構造は、まさにエンジニアの執念。
トヨタ自動車の佐藤恒治社長も、「このサイズでFRを実現したのは本当にすごいこと」とコメントしており、
軽クラスの限られたパッケージに、プロペラシャフトやペダルレイアウトまで丁寧に収めた開発チームの挑戦が伝わってきます。
なぜK-OPEN コンセプトが注目されるのか?─“コペンの哲学”を受け継ぐ存在
ダイハツはこのK-OPENについて「軽自動車ならではのワクワク感を提供する」というコペンの使命を引き継ぐと明言しています。
軽スポーツの本質は、パワーではなく「操る楽しさ」。
それを象徴するのが、このRWD(後輪駆動)という選択です。
近年、FFや電動化が主流となる中で、あえて“人とクルマの一体感”を重視するこの姿勢に、多くのファンが共鳴しました。

エンジンは660ccの軽自動車規格内で、ターボ搭載の可能性が高いとされます。
数値だけを見れば控えめですが、軽量ボディ×FRという組み合わせは、数字以上の感動を生むことを、ファンなら知っています。
ダイハツの開発者が大切にしてきたのは、“風を感じる瞬間”。
それはサーキットでも高速道路でもなく、信号待ちの少ない海沿いの道を走る、あの自由な時間のこと。
「K-OPEN」は、そんな“個人的な幸せの体験”を、再び形にしてくれそうな気がします。

内装デザインに宿る、走りへの敬意
インテリアは、まるで「走るための道具」。
余計なものを削ぎ落としたミニマリズムの世界です。
インフォテインメントスクリーンは排除され、ステアリング奥にカーブしたデジタルメーターのみ。
金属トリムと水平ラインが作るコクピット感が、手に馴染むような“純粋な運転空間”を演出しています。

アルカンターラ調の素材や、クラシックなサイドブレーキ、そして布製ストラップのドアハンドル。これらはすべて、「ドライバーの五感を邪魔しない」という思想の現れ。

そして何より印象的なのは、ペダルが2つしか見えないにも関わらず、マニュアルシフト風のレバーが備わっていたこと。
この“匂わせ方”がたまりません。マニュアル復活を願うファンの心を、確実にくすぐりました。
未来へつながる“コペン魂”──豊田章男会長の影
「トヨタ会長の豊田章男氏(モリゾウ)がマスタードライバーとしてK-OPENのテストに関わる可能性がある」、
という佐藤社長のコメントも、ファンの期待をさらに高めました。

モリゾウ氏といえば「走る喜び」を誰よりも知る人物。
その彼がステアリングを握るなら、この小さなロードスターは単なる“軽”の枠を超え、
日本のスポーツカーカルチャーの象徴になるかもしれません。
ファンが待っていた「心が動く軽」

電動化が進む中で、こうした“感性に訴える”車はどんどん減っています。
だからこそ、K-OPENのような存在は、数字では測れない価値を持っています。
小さくても誇らしい。
控えめでも胸が高鳴る。
そんな“走る喜び”をもう一度体験させてくれる、ダイハツらしい挑戦に心から拍手を送りたくなります。
まとめ:次期コペンは“ロマン”を再起動する

次期コペン(K-OPEN コンセプト)は、ただの新型車ではありません。
それは、時代に逆らうように「人が主役の運転」を取り戻そうとする挑戦です。
生産終了を悲しんだファンが、また笑顔でステアリングを握る日がくる。
それが、2026年以降に訪れる「コペン・リボーン」の瞬間でしょう。

いつの時代も、ダイハツは“走る楽しさ”を信じ続けてきました。
そしていま、その信念が再び形になろうとしています。
「K-OPEN」は、小さなボディに“夢と誇り”を詰め込んだ軽ロードスター。
走るたびに思い出すのは、風の匂いと、あの頃のワクワク。
マツダロードスターの弟分として、日本のドライビングカルチャーをもう一度温めてくれる一台です。













