東京オートサロン2026のHondaブースを見て、
「やっぱりHondaは“走り”を諦めていなかった」と感じた人、きっと多いと思います。
電動化、環境対応、グローバル戦略。
クルマを取り巻く現実は年々シビアになっています。
それでもHondaは、創業以来の問い──
“クルマは、人をワクワクさせられるのか?”
に真正面から向き合ってきました。
今回発表された
SPORT LINE と TRAIL LINE、
そして HRC仕様 の数々は、単なるコンセプト展示ではありません。
これは、Hondaがこれからどんなスポーツモデルを世に送り出そうとしているのか、
その「思想」を示したメッセージだと感じています。
🔥 Honda Sports DNAとは何か
Hondaが掲げる「Honda Sports DNA」。
それは速さやスペック競争の話だけではありません。
レースで培った技術を市販車へ還元し、
**「意のままに操る喜び」**を、誰もが感じられる形で届ける。
この思想は、1960年代のレース挑戦から、
NSX、TYPE R、そして今のハイブリッドやEVにまで、脈々と流れています。
今回のオートサロンでは、
そのDNAを オンロードとオフロードの二軸 で再定義した点が大きなポイントです。
🏁 SPORT LINE|オンロードの純度を極める
SPORT LINEは、
Hondaが長年参戦してきたツーリングカー、フォーミュラ、GTレースなど、
オンロードレースの知見を凝縮したライン。
象徴的なのが
CIVIC TYPE R HRC Concept。
CIVIC TYPE Rをベースにしながら、
HRC(ホンダ・レーシング)の技術と
レーシングドライバーのフィードバックを反映。
これは「究極のTYPE R」を妄想した展示ではなく、
Hondaが本気で磨き続けている“答えの途中経過” に見えます。
もう一台が
PRELUDE HRC Concept。
2025年に復活したPRELUDEに、
HRCパフォーマンスパーツを組み合わせた姿は、
「スペシャリティカー×走り」の未来形。
速さよりもドライバーとの対話感を重視する方向性が、はっきり見えました。
🤔 なぜ今、SPORT LINEとTRAIL LINEなのか?
ここが一番大事なポイントです。
今の自動車業界では、
「スポーツ=EV化で失われるもの」
という空気が、正直あります。
でもHondaは逆でした。
- オンロードは SPORT LINE で“操る歓び”を深化
- オフロードは TRAIL LINE で“冒険心”を解放
- その両方を HRCの実戦知見 で裏打ちする
これは
電動化時代でも、スポーツは進化できる
という明確な意思表示だと思います。
守りではなく、再定義。
Hondaらしい選択です。
🏔️ TRAIL LINE|冒険心を呼び覚ますオフロード
TRAIL LINEは、BAJAなどのオフロードレース参戦で得たノウハウを、市販車へ落とし込む構想。
北米仕様として参考出品された
PASSPORT TRAILSPORT ELITE
は、その象徴的存在です。
さらに注目なのが
TRAILSPORT HRC Concept シリーズ。
- CR-V
- ZR-V
- VEZEL
- WR-V
これらのSUVに、
力強いスタイリングとオフロード由来の思想を注ぎ込む。
「街乗りSUV」で終わらせない、という強いメッセージを感じます。
⚡ 電動化でも“走り”は終わらない
ホンダ「スーパーワンEV」電気で走る“擬似MT”が呼び覚ます、走りの記憶【2026年7月登場予想】
展示車の中で、
未来感を最も強く感じたのが
Super-ONE Prototype。
BOOSTモード、仮想有段シフト、アクティブサウンド。
EVでありながら、走る高揚感を演出する工夫が詰め込まれています。
さらにBOSEとの共同開発サウンド。
「移動を体験に変える」というHondaの思想が、ここに集約されていました。
🧬 ヘリテージと遊び心も忘れない
- CIVIC e:HEV RS Prototype
└ 30年前のJTCデザインをオマージュ - N-ONE RS RACING MATE Concept
└ 1960年代アフターパーツ文化の再解釈 - ACURA INTEGRA Type S(北米)
└ TYPE Rの血統を別ブランドで昇華
どれも「懐古」ではなく、
過去を使って未来を語る 展示でした。
🌱 Hondaはどこへ向かうのか
今回の東京オートサロン2026で見えたのは、
Hondaが再び**“走りを軸にしたブランド”**へ舵を切っている姿です。
SPORT LINE
TRAIL LINE
HRC仕様
これらはまだ「構想段階」の部分も多く、
市販化時期やスペックは不明な点もあります。
だからこそ、断定はできません。
でも一つだけ言えるのは、
Hondaは、クルマ好きの感情をちゃんと見ている
ということ。
その事実だけで、
少し未来が楽しみになる。
そんなオートサロンでした。




















