ついに来た。
けれどこれは、単なる「EV版ハイゼット」ではありません。
**ダイハツ工業**が2026年2月2日に発売した
**「e-ハイゼット カーゴ」と「e-アトレー」**は、
同社初の量産BEVであると同時に、**軽商用車という最前線で電動化を成立させた“現実解”**です。
ガソリンか、EVか。
理想論ではなく、毎日走る人・毎日積む人の生活を壊さないこと。
その一点に、今回のBEVは徹底的に向き合っています。
🚚 ダイハツが「最初に」軽商用BEVを選んだ理由
ダイハツの歴史は、働くクルマの歴史そのものです。
1957年の「ミゼット」以来、農業・建設・配送・自治体——
日本の現場は、ずっとダイハツの軽商用車と一緒にありました。
だからこそ今回のBEVは、
「環境対応のために出した」クルマではありません。
- ラストワンマイル物流
- 早朝・深夜の住宅街
- 毎日ほぼ同じ距離を走る業務用途
“EVが最も合理的にハマる領域”から、確実に電動化する。
それが、e-ハイゼット/e-アトレーの立ち位置です。
⚡ 新開発「e-SMART ELECTRIC」の正体
今回の核となるのが、新開発のBEVシステム
「e-SMART ELECTRIC」。
これは
ダイハツ × スズキ × トヨタ
3社の軽・電動化ノウハウを集約した、軽専用BEVシステムです。
主なポイントは3つ。
- 🔋 36.6kWhの大容量LFPバッテリー
- ⚙️ モーター・インバーター・減速機一体のeアクスル
- 📉 床下配置による低重心化
注目すべきは、室内スペースを一切犠牲にしていないこと。
軽キャブオーバーバンNo.1の積載性を、そのままEV化しています。
🛣️ 一充電257kmという「現実的な数字」
WLTCモードで257km。
この数字、派手さはありません。
でも、冷静に考えてください。
- 1日の走行距離が決まっている
- 夜は事業所や自宅で充電できる
- 高速巡航より、市街地ストップ&ゴーが中心
軽商用車の使われ方を考えると、過不足のない距離です。
しかもLFP(リン酸鉄リチウム)電池採用で、
- 安全性が高い
- 劣化しにくい
- 長期保有に向く
これは「カタログ燃費」ではなく、
“10年使う道具”としての判断です。
🔌 外部給電とV2Hが「標準」という意味
全車標準装備なのが、
- AC100V・1500W 外部給電
- CHAdeMO急速充電インレット
- V2H対応
ここが、このBEVの思想が最も表れている部分です。
災害時の電源。
現場での電動工具。
仮設拠点の非常用電力。
e-ハイゼット/e-アトレーは「走るバッテリー」でもある。
これは単なるEVではなく、
社会インフラとしての軽商用車という再定義です。
🧘♂️ 走り・静粛性・乗り心地の変化
EV化で最も体感差が出るのがここ。
- モーターならではの即トルク
- 後輪駆動による多積載時の安定感
- 早朝・深夜でも気を遣わない静粛性
特に配送業では、
「疲労の蓄積が減る」ことが最大の価値になります。
これは数字では語れない、
毎日使う人だけがわかる進化です。
🧑💼 e-アトレーという「乗商兼用」の答え
「仕事だけじゃない」人に向けたのが
e-アトレー RS。
- ブラック基調の内外装
- 両側パワースライドドア
- 仕事も私用も違和感のない質感
平日は現場、週末は家族。
その切り替えを、1台で成立させています。
💴 価格は高いのか?正直な評価
- e-ハイゼット カーゴ:3,146,000円
- e-アトレー RS:3,465,000円
安くはありません。
でも、ガソリン代・オイル交換・消耗品・騒音対策——
ランニングコストと10年スパンで見れば、話は変わります。
これは
**「初期費用で判断すると見誤るクルマ」**です。




















