三菱エレバンスが描く次世代パジェロの未来

本サイトにはプロモーションが含まれています。

2025年10月29日(水)、東京ビッグサイトで開催中の「ジャパンモビリティショー」で、三菱が新しい未来を示しました。その名も「エレバンス・コンセプト」。

かつて冒険の象徴だったパジェロのスピリットを、電動時代の“ラグジュアリーな冒険家”として再解釈した3列SUVです。

グランピングトレーラーを牽引する姿は、ただの車ではなく“暮らしを運ぶモビリティ”そのもの。

初めて見た瞬間、「これが未来のパジェロかもしれない」と胸が高鳴る――そんな感覚を覚えた人も多いでしょう。

◆三菱が示した「新しい冒険のかたち」

エレバンス・コンセプトは、三菱が“走り”と“暮らし”の境界を越えるために生み出した電動SUV。

3列シートの広々とした室内に、後ろ向きにも座れるリビングのような空間を設け、旅の途中でも家族や仲間と語らえる設計がなされています。

まるでキャンピングトレーラーの中にいるような安らぎ――けれど、走り出せばSUVらしい力強さが感じられる。そんな相反する要素を見事に融合させています。

エクステリアは、最新の「ダイナミックシールド」デザイン言語の進化形。

スリムなデイライト、セミグリルレスの顔立ち、そして流れるようなLEDテールバーが、未来的でありながらも“たくましさ”を感じさせます。

浮遊感のあるリアフェンダーが強調するのは「包み込む安心感」。
冒険を支える安心をデザインで語る、それが三菱らしい。


◆なぜこのSUVが注目されるのか?

いま、三菱のSUVラインアップには空白があります。アウトランダーPHEVが都市型高級SUVとして成功を収める一方で、「本格的なラダーフレーム的存在」、つまり“パジェロの後継”と呼べるモデルは存在しません。
その意味でエレバンス・コンセプトは、単なるショーモデル以上の意味を持ちます。

このモデルには、4モーター式PHEVという新しい試みが採用されています。

内燃エンジンを発電機として用いながら、四輪それぞれを電気モーターで駆動。しかも、三菱の誇る「S-AWC(スーパーオールホイールコントロール)」を組み合わせ、雪道やぬかるみ、砂利道などあらゆる地形で自在なコントロールを実現。

ドライブモードは「エコ」「オート」「ターマック」「グラベル」「スノー」「マッド」「パワー」の7種類。AIコ・ドライバーが状況を分析して最適なモードを提案してくれるというから驚きです。

さらに、電源としての活用も考えられています。大容量バッテリーを搭載し、キャンプや災害時の電力供給も可能。
単なる“移動手段”を超え、“自立した暮らしの基地”としてのSUV――それが注目される最大の理由でしょう。


◆トレーラーが象徴する「暮らしの拡張」

会場で注目を集めたのは、SUVの後ろに連なるティアドロップ型のグランピングトレーラー
デザインの一体感はもちろん、内部の完成度も驚くほど高いものでした。

ダブルベッド、コンパクトキッチン、収納、アンビエントライト、シャワーブースまで備え、まさに“動く別荘”。
このトレーラーを牽引し、電力をSUV本体から供給する――そんな未来の旅スタイルを、三菱は静かに提示しています。

これを見て思い出すのは、かつてのパジェロが象徴した「自由への憧れ」です。
舗装路を離れ、まだ見ぬ風景へと向かう。
けれどその“自由”をいまの時代に合わせて再構築したのが、エレバンス・コンセプトの本質。
もはや「車で出かける」ではなく、「車と一緒に暮らす」時代へ――。


◆三菱のDNAが息づく“新しいラグジュアリー”

「ラグジュアリーな冒険家」というテーマは、単なるマーケティングワードではありません。
三菱は1980年代から、パジェロを通じて“走破性”と“信頼性”を極めてきました。
ダカールラリーでの勝利や、氷点下の極地走行など、数々の実績がその象徴です。

そのDNAが、電動時代の新しい形で蘇ったのがエレバンス。

無骨ではなく、洗練された強さ。
過酷な環境に挑むための“知性を持つSUV”。
そのコンセプトには、アウトランダーPHEVで培ったハイブリッド技術やS-AWCの進化系が息づいています。

三菱はこれを単なるショーモデルとして終わらせるつもりはないようです。
デザイン要素の一部(特にフロントフェイスやボディライン)は、次期パジェロスポーツ(2026年以降登場見込み)のヒントになるとされています。


◆三菱ブースが放つ“再起動のメッセージ”

今回のジャパンモビリティショーでは、三菱は他にも「デリカD:5改良型」や「新型デリカミニ」も出展。

どちらも“道を選ばない楽しさ”を感じさせる仕上がりで、ブランド全体の再構築が進んでいるのが伝わってきます。
特にデリカD:5には、外装の樹脂クラッディングや新しいグリルデザインが採用され、都会的ながらもアドベンチャーの香りを失っていません。

さらに、三菱はアウトランダーPHEVやトライトン・ラリーカー、往年のパジェロWRC仕様まで展示。
1985年のパジェロ、1996年のランエボIII、2014年のMiEVエボIII――。
その系譜が語るのは「進化しても魂は変わらない」というメッセージです。


◆【まとめ】電動化の先にある“感動の走り”

エレバンス・コンセプトを見て、多くの人が思い出したのは「パジェロの時代」ではないでしょうか。
ただのSUVではなく、“人生のパートナー”としての存在感。
三菱が再びその原点に立ち返り、テクノロジーで再定義しようとしている。

時代が変わっても、私たちは冒険を求め続ける。
その舞台が、エンジンの轟音から静かな電気の鼓動へと変わるだけ。
2025年のジャパンモビリティショーで披露されたこの一台は、そんな“静かな情熱”を感じさせる作品でした。

――未来のパジェロは、もう走り始めているのかもしれません。