「CX-3って、もう完成形なんじゃない?」
そんな声を聞くことが増えた今、マツダはあえて機種体系の整理という一手を打ってきました。
2025年12月、CX-3は「15S Urban Dresser Ⅱ」と「XD Vivid Monotone Ⅱ」という2つの個性に集約されます。
派手なフルモデルチェンジでも、大幅改良でもない。
それでも、この変更には、マツダらしい思想と、今の時代へのリアルな答えが込められているように感じます。
この記事では、単なる装備変更の羅列ではなく、
「なぜ、今この形なのか?」
「CX-3は、これから誰のためのクルマになるのか?」
という視点で、じっくり掘り下げていきます。
🚗 CX-3というクルマが持つ“立ち位置”
CX-3は、マツダのラインアップの中でも少し特別な存在です。
- コンパクトSUVという扱いやすいサイズ
- 魂動デザインの完成度
- ディーゼルとガソリン、両方を選べる希少性
- 「走り」を語れる数少ないコンパクトSUV
にもかかわらず、派手に主役を張るタイプではない。
むしろ、生活の中に静かに寄り添うクルマとして選ばれてきました。
だからこそCX-3は、「なんとなく良い」ではなく、
**「わかっている人が選ぶクルマ」**として支持され続けてきたんですよね。
🔧 今回の機種体系変更で何が変わったのか
今回のポイントは、とてもシンプルです。
CX-3は、2グレードに集約されました。
ガソリンモデル
15S Urban Dresser Ⅱ
- アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)を標準装備
- 自動防眩ルームミラーを標準装備
- 従来の
- 15S Touring
- 15S Vivid Monotone
は廃止
ディーゼルモデル
XD Vivid Monotone Ⅱ
- スーパーUVカットガラス(フロントドア)採用
- IRカットガラス(フロントガラス/フロントドア)採用
- 一方で、
- ステアリングシフトスイッチ
- LEDフロントフォグ
- 運転席10Wayパワーシート&ポジションメモリー
は廃止
- XD Touringは廃止
表面的に見ると、
「装備が増えた」「装備が減った」
という話に見えますが、実はもっと深い意図が透けて見えます。
❓ なぜマツダはCX-3を“2グレード”に集約したのか
ここが、今回いちばん大事なポイントです。
CX-3はすでにモデル末期に近い立ち位置にあります。
それでもマツダは、ただ静かにフェードアウトさせるのではなく、
「今、選ばれるCX-3とは何か」
を、もう一度定義し直したように感じます。
✔ 選択肢が多すぎる時代の逆張り
今のクルマ選びって、正直しんどいですよね。
- グレードが多い
- オプションが複雑
- 価格差の理由が分かりづらい
そこでマツダは、
「悩ませない」方向に舵を切ったとも言えます。
- ガソリンは“上質・都会派”
- ディーゼルは“実用・個性派”
という明確な役割分担を与えたんです。
✨ 15S Urban Dresser Ⅱが示す“マツダの答え”
ガソリンモデルにALHを標準装備したのは、かなり象徴的です。
ALHは、
- 夜間走行の安心感
- 高級車的な体験価値
を一気に引き上げる装備。
これを「標準」にしたということは、
CX-3を“ちょっといい日常車”として完成させたいという意思表示に見えます。
Urban Dresserという名前の通り、
- 通勤
- 買い物
- 週末のカフェ巡り
そういう日常の中で、
「気分が上がる瞬間」を大切にする人向けのCX-3です。
🛢 XD Vivid Monotone Ⅱは“割り切りの美学”
一方、ディーゼルモデルは少し違います。
装備を削った部分だけを見ると、
「ダウングレード?」
と感じる人もいるかもしれません。
でも、その代わりに強化されたのが、
- UVカット
- IRカット
つまり、快適性と実用性。
ディーゼルCX-3を選ぶ人って、
- 走行距離が多い
- 長く乗る
- 燃費やトルクを重視する
そんな傾向があります。
だからこそマツダは、
「全部入り」にせず、
使うところにちゃんと効く装備に絞った。
これは、かなりマツダらしい割り切りです。
❤️ 「走る歓び」は、まだ終わっていない
マツダは最後に、こんな言葉を添えています。
「ひと中心」の価値観のもと
「走る歓び」を進化させ続ける
CX-3は、最新技術の塊ではありません。
でも、
- ハンドリング
- サイズ感
- 運転との距離の近さ
これらは、今でも色あせていない。
今回の機種体系変更は、
CX-3を“延命”するためではなく、
「今の時代にちゃんと置き直す」ための整理
だったように思えます。
🌱 CX-3は、こんな人に向いている
今回の変更を踏まえると、CX-3はこんな人に刺さります。
- クルマを「道具」だけで終わらせたくない人
- 大きすぎるSUVに疲れた人
- 走りの感覚を大事にしたい人
- マツダの思想が好きな人
派手じゃない。
でも、長く付き合える魅力がある。
それが、今のCX-3です。




















