CX-60「新XDシリーズ」登場の核心
マツダのSUVであるCX-60に、2025年、新たに3つのディーゼル専用グレードが追加された。

「XD Drive Edition」「XD Drive Edition Nappa Leather Package」、そして“タン内装”が象徴的な「XD Premium Sports」。
同時に、従来の上位グレード「XD SP」「XD L Package」「XD Exclusive Mode」が整理され、ラインナップがより明確で選びやすく進化した。
CX-60をすでによく知る人なら、この改良が単なる装備追加ではなく、“CX-60という体験の質を一段引き上げるための再設計”だと感じるはずだ。
この記事では、今回追加された3つの新機種の要点を整理しながら、
なぜこの変化が起きたのか?
どんな価値がCX-60ユーザーにもたらされるのか?
この進化はCX-60という物語のどこに位置づけられるのか?
そんな視点から深掘りしていく。
■ 3つの新機種が追加──CX-60の世界観がより立体的に
今回のCX-60の商品改良は、3種類の「ディーゼル上級グレード」の新設という大きな動きから始まる。
● ① XD Drive Edition(レザー:グレージュ/ブラック)
主要装備は以下の通り。
- レザーシート(グレージュ/ブラック)
- ピアノブラックのドアミラー
- ブラッククロームのシグネチャーウイング
- ハニカムタイプのフロントグリル(ピアノブラック)
- 20インチ ブラックメタリックホイール
黒基調のデザインに“ハニカム+ブラッククローム”が組み合わさり、
**CX-60らしい「上質な威厳」**が強調されている。
グレージュ内装が設定されているのも大きい。
欧州ラグジュアリーSUVのような“品格の広がり”を感じさせるカラーだ。
● ② XD Drive Edition Nappa Leather Package(ナッパレザー:ブラック)
こちらは、装備構成はほぼ同じだが
シートがナッパレザー(ブラック)にアップグレードされている。
- 革のしなやかさ
- 手触りの奥行き
- 経年劣化の美しさ
こうした“素材の深み”に価値を置くユーザーにとって、特に魅力が強い。
CX-60というモデルが持つ「高級SUVの品格」を最も濃く表現した仕様と言える。
● ③ XD Premium Sports(タン内装)
こちらは人気のタン内装を採用した新しいスポーツラグジュアリー系仕様。
- XD-HYBRID
- PHEV
などで好評だったタン内装を、ディーゼルモデルにも展開。
“暖かみのある上質感”が特徴で、黒基調のDrive Editionとは違う方向性の色気がある。
CX-60のキャラクターに、“成熟した大人の余裕”のようなニュアンスが加わる構成だ。
■ 機種変更──従来の上位グレードは整理
今回の追加と同時に、以下のモデルが廃止されている。
- XD SP
- XD L Package
- XD Exclusive Mode
CX-60は複数の豪華グレードが存在していたが、
“似た方向性の仕様が多すぎてわかりにくい”という声もあった。
新機種追加とラインナップ整理によって、
ユーザーが“何を選べばいいか”が直感的に理解しやすくなった。
■ 「なぜ?」3つの新ディーゼル仕様が必要だったのか
今回のCX-60の商品改良を俯瞰すると、単純な“装備の並べ替え”ではなく
CX-60という大型SUVの価値を、もう一段“洗練させる”ための動きだとわかる。
ここからは、その意図を3つの視点で深掘りしていく。
● ① 「ディーゼル × ラグジュアリーSUV」という価値を再構築するため
CX-60のディーゼルは
- 直列6気筒
- 圧倒的なトルク
- シルキーな回転フィール
という“走りの美しさ”が大きな特徴。
しかし、従来の装備体系は多様すぎて、
“どれが本当にCX-60らしい世界観なのか”が少しわかりにくかった。
今回の3グレード追加は、
走り・質感・所有満足度を軸にした「選びやすいラグジュアリーSUV」へ再設計する動き
だと感じる。
● ② 「黒」と「タン」による二方向の世界観を提示するため
今回の3仕様は、世界観が明確に分かれている。
- 黒×メタリック × ハニカム → クール&プレミアム
- タン内装 → 大人の暖かみ&ラグジュアリー
これは、CX-60の多様な魅力を“視覚でわかる形”に再構成したもの。
ユーザーが自分の価値観を投影しやすくなった。
● ③ CX-60を“生活の中心に置くオーナー”の満足度を高めるため
CX-60のユーザーは、
「SUVが好き」という理由だけでなく、
“人生の時間を豊かにする道具”としてCX-60を選ぶ傾向が強い。
だからこそ、
- 触れる革の質
- 内装色がもたらす心理的な落ち着き
- ブラッククロームの光沢
- 乗る前から感じる高揚感
こうした“感情の価値”を重視した改良が行われている。
今回の改良は数字よりも、
日常で感じる静かな幸福感をどう高めるか
に寄っている。
■ CX-60の「SUV」としての軸がさらに明確になる
今回の改良によってCX-60は、
- 上質さ
- 静けさ
- 堂々とした存在感
- 内装の余白の美しさ
- 6気筒ディーゼルの滑らかさ
こうしたモデル独自の魅力を、より深く味わえるSUVへと進化した。
Drive Editionはクールで都会的。
Nappa Leather Packageは本物志向。
Premium Sportsは温かみのある贅沢。
“CX-60はどう生きたいか?”を選ばせてくれるSUVへと進化したと言える。
■ 「人生の質」をデザインするSUVとして
マツダは2030年に向けて、
“走る歓び”と“生きる歓び”をつなぐクルマづくりを掲げている。
CX-60はその象徴であり、
今回の改良でさらにその位置づけが強まった。
- 毎朝ドアを開ける瞬間の高揚感
- ハンドルを握ったときの落ち着く感覚
- 遠くへ出かけたくなるトルクの余裕
- 静かに佇む美しさが部屋から見ても心地良い
こうした“生活の豊かさ”を、CX-60は確かに届けてくれる。
今回の3仕様追加は、
CX-60という物語が「本物のラグジュアリーSUV」へ向かうための重要な一歩
だと感じる。













