トヨタは、世界初・燃料電池車「ミライ」を
2020年フルモデルチェンジします。
2021年とされていたモデルチェンジが早い時期になったのは、
2020年にレクサスLSの「FCV発売」が予定されていることもあります。
また、トヨタ新型ミライは
新型クラウンの「TNGAプラットフォーム」を共用して
FR(後輪駆動)モデルとなります。
トヨタ新型ミライ|モデルチェンジ情報
- クラウンTNGAプラットフォームベース
- FCVシステム搭載
- 水素タンクレイアウト変更
- 駆動方式:FFからFRに変更
水素タンクレイアウト変更
クラウンのFR駆動用プラットフォームを採用することで、
内部レイアウトも一部変更になります。
引用元:http://www.toyota.co.jp
後方に2本、横置きで搭載されていた水素タンクは、
センターへ1本縦に配置して「T字」にレイアウト。
FFの駆動をなぜFRに置き換えるかは、2020年に予定する
レクサスLS・FCVモデル発売が控えているためかと思います。
同年開催の東京オリンピックにてLS FCVは、「VIP用車両」として扱われます。
なので、ミライのプラットフォームをFセグメント・FR車(LS)用に
温めておくのかもしれません。
レイアウト変更により「乗車人数は増える?」
また、レイアウト変更により「乗車人数は増える?」と期待しますが、
水素タンクが小型化されるわけでもないため「4人乗り」を継続します。
エクステリア
また、エクステリアはスポーティな4ドアクーペスタイルへ改良されます。
新型クラウンTNGAプラットフォームベースなので、クラウンのような
6ライトキャビンデザインになるでしょう。
引用元:https://www.carscoops.com/
ボディサイズ
- 全長:4900mm
- 全幅:1820mm
- 全高:1500mm
- ホイールベース:2800mm
ローフォルム採用。
気になる航続距離はどれくらい発揮するのか。
航続距離は?
- システム効率アップ
- 燃料タンク容量アップ
を実現し、実航続距離500キロ以上(現行は400キロ/カタログ650キロ)に延長されます。
トヨタ新型ミライは、水素と酸素の化学反応を利用して電気をつくる
発電装置・FCスタック(燃料電池)搭載。
FCスタックは、1V以下の小さな電圧を発する
「セル」と呼ばれるものを「数100枚重ねたもの」です。
最高出力:114kW(155PS)
体積出力密度:3.1kW/L(世界トップレベル)
セル数:370セル(1列積層)
FCスタック(燃料電池)の性能が向上されれば、
1充電による現行の航続距離「650km」より高まります。
目標は3倍~4倍程度のガソリン車燃費に近づけることです。
航続距離と合わせて気になるのは水素燃料価格ですね。
水素燃料価格は?
引用元:https://response.jp
燃料価格は、都心の水素ステーションで「1kg:1100円」(岩谷産業)
- 水素タンク容量:約5kg
なので、1100円 × 購入量(4kg)とすれば、
1回の充填で4000円~5000円となります。
水素の充填作業は水素ステーションの作業員が実施
ゼロから満充填までの所要時間:約3分
現在、水素は水・化石燃料・バイオマス(資源)などから分離して得ています。
価格が下がるとしたら、この製造・貯蔵・運搬の要領が良くなってから。
まだガソリンを扱うような水素エネルギーの環境が整っていない段階にあるため高価です。
そして、ミライの車両価格自体はまだまだ高価なのでしょうか。
FCV(燃料電池車)の車両本体価格は下がる?
引用元:http://www.toyota.co.jp
トヨタは、FCV(燃料電池車)の価格を2025年ごろまでに、
現在のハイブリッド価格・300~400万円程度に下げる意向です。
一般ユーザーが「購入したい」と思うクルマにするため、
- 商品の魅力を高める
- インフラを整備する
行程をいま行っている最中です。
ホンダクラリティFUEL CELLとの競合で価格低下を期待
商品の魅力を高める意味では、ホンダの燃料電池車「クラリティ FUEL CELL」が
いい競争相手となって、商品力の強化が実現しそうですね。
引用元:http://www.honda.co.jp
ホンダクラリティは、EV・PHEVもラインナップに加えて、
2018年8月に発売される予想となっています。
まさに、トヨタとの競合が生まれていて、
トヨタはEVで出遅れているので価格低下を期待できそうです。
追伸情報
最後に、燃料電池車FCV(現行ミライ)の特徴について参考程度に書いています。
燃料電池車FCV|特徴
引用元:http://www.toyota.co.jp
トヨタのFCVモデル|MIRAI(ミライ)
引用元:http://www.toyota.co.jp
- 新車価格:723万円
- 中古車価格:378~518万円(2018.1現在)
レクサスHSハイブリッド専用車をベースに開発
水素と大気中の酸素から電気エネルギーを生み出す究極のエコカー
排出されるのは排ガスではなく「水」
「水素はさまざまなものから作り出せる。低炭素社会実現に向けて重要なエネルギー」
FFシャシーに2本の水素タンクやFCスタックが搭載され4人乗車が可能なキャビン
MIRAI|スペック
全幅:1,815 mm
全高:1,535 mm
前輪/後輪サイズ:215/55R17
最小回転半径:5.7 m
車両重量:1,850 kg
定員:4 人
燃料タンク:122 L
モーター最高出力:113kW(154ps)
最高トルク:335N・m(34.2kgf・m)
主な装備
- センターレイアウト4.2インチTFT液晶
- スピードメーター/マルチインフォメーションディスプレー採用
- トヨタ純正ナビーゲーションシステム「T-Connect」装備
- サイドブレーキ:ペダル式
- ステアリング:ヒーター内蔵
- リヤシート:左右独立タイプ(ヒーター付き)
トヨタフューエルセルシステム
引用元:http://www.toyota.co.jp
燃料電池技術、トヨタのハイブリッド技術が融合したフューエルセルシステム(TFCS)を採用。
内燃機関(ガソリン・ハイブリッド車)に比べてエネルギー効率が高く、
走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を持ちます。
3分程度の水素充填による走行距離
約650km(JC08モード走行パターンによるトヨタ測定値)を達成。
ガソリンエンジンモデルと同等の利便性を実現しています。
大容量外部電源供給システム搭載
災害などの停電時に、約60kWhの大容量、最大9kWの電力供給能力を発揮します。
給電器(別売)に接続することにより、トランク内に設定された端子(CHAdeMO端子)からの電力を直流(DC)から交流(AC)に変換し、住宅や家電の電源としての利用が可能。
車室内に設置したアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)には、家電を直接つないで使用することもできます。
走りも楽しめる新感覚モータードライブ|トヨタFCV MIRAI
燃料電池自動車ならではの異次元の走りを体感できます。
エンジンレスのモータードライブ+緻密な走行設計(低重心化・空力性能・重量の最適レイアウト・高剛性ボディ)の融合により達成しています。
- スムーズな加速
- ワインディングロードでの安定した走り
- 圧倒的な静粛性
など、いくつものシーンで走りの楽しさを体感できます。
最後に、その走行体験動画を載せておきます。