三菱トライトン一部改良2026|走りの質
ピックアップトラックに「乗り心地」を語るのは、少し違和感がある。
少なくとも、少し前まではそう思われていました。
けれど2026年1月22日、三菱自動車が発表した
トライトンの一部改良は、その常識を静かに覆します。
今回の改良は、見た目を変えるためのものではありません。
日常で、長距離で、そして限界領域で――
「走りの質」そのものを磨き上げるための進化でした。
🚙 トライトンとは何者なのか

トライトンは、1978年の『フォルテ』をルーツとする
三菱の世界戦略ピックアップです。
- 6世代・累計約585万台
- 世界約150ヵ国で販売
- 現行型は2023年にフル刷新
「Power for Adventure」というコンセプトは、
単なるキャッチコピーではありません。
悪路も、高速も、日常も――
すべてを同じ熱量でこなすための思想です。
🔧 今回の一部改良、その核心

今回のトライトン一部改良の主役は、
ヤマハ発動機製「パフォーマンスダンパー®」。
これを、フレームの前後に新たに装着しました。
パフォーマンスダンパーは、
車体の「歪み」や「微振動」を整える装置。
単なる乗り心地改善パーツではなく、
操縦安定性と快適性を同時に底上げする技術です。
🏁 ラリー由来の技術を、日常へ
このダンパー、実は
**トライトンのラリーカー(XCRスプリントカップ参戦車)**にも採用されています。
競技の現場での評価は明確でした。
「ハンドリングがよりシャープになった」
ただし、今回の市販モデルでは
ラリー仕様そのままではありません。
街乗りや高速走行でも効果を体感できるよう、
専用チューニングが施されています。
🌊 乗り心地改善は“総合調整”
今回の進化は、ダンパーだけではありません。
- フロントサスペンション設定変更
- ボディマウント(フレーム×ボディ接合部)の最適化
- 前後ショックアブソーバーの応答性向上
これにより、
- 段差通過時の上下動を抑制
- エンジン由来の微振動を低減
- 高速域での直進安定性を強化
「大きいのに疲れない」
そんな印象に、確実に近づいています。
🛻 利便性と快適性も抜かりなく
実用車である以上、使い勝手は重要です。
今回、テールゲートアシストを標準装備。
荷台の開閉が、驚くほど軽くなりました。
さらに、
**パナソニック製「ナノイーX®」**を新搭載。
- 空気中の菌・ニオイ抑制
- 長距離ドライブ時の快適性向上
“タフだけど快適”という、
トライトンらしい方向性がはっきり見えます。
🎨 インテリアは引き算の美学
内装は大きく変えていません。
けれど、確実に質感は上がっています。
- センターコンソール
- インナードアハンドルガーニッシュ
これらをダークチタンカラーに変更。
内装全体の統一感が増し、
無骨さの中に上質さが加わりました。
🧩 グレード整理が示す、覚悟
今回の改良で、
GSRグレードのみの一本化となりました。
同時に、
- スタイリングバー設定を廃止
これはコストダウンではありません。
「自分好みに仕上げたい人に、余白を残す」
そんなメッセージにも感じられます。
💰 価格と内容のバランス
- メーカー希望小売価格:5,518,700円(税込)
- エンジン:2.4L DI-D ターボ
- 6速スポーツモードA/T
- スーパーセレクト4WD-II
この内容で、
ラリー由来のシャシー進化まで含まれる。
正直、かなり真面目な価格設定です。
🌍 世界戦略車としての完成度
トライトンは現在、
世界約100ヵ国で販売されています。
2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤー
「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」受賞。
今回の一部改良は、
その評価を“走り”でも裏付ける一手でした。
🔥 派手じゃない。でも、確実に効く
今回のトライトン一部改良は、
カタログ映えする変更ではありません。
けれど、乗れば分かる。
長く付き合うほど、差が出る。
道具として、相棒として、完成度を上げた進化。
それが、2026年型トライトンです。












