「ムラーノが日本に戻る」と聞いて、ちょっと驚いた人も多いはずです。しかも今回は、ただのSUV追加ではありません。
2026年2月に始まった米国製乗用車の新認定制度を使って、北米生産のムラーノを日本へ入れるというのが大きなポイント。
しかもベースは、北米で刷新された現行世代。日産の商品戦略まで見えてくる、かなり意味のある発表です。
🚗 ムラーノ日本導入の要点
2026年3月17日、日産は米国生産のSUV「ムラーノ」を日本市場へ導入し、2027年初頭に販売開始予定と発表しました。北米ではテネシー州スマーナ工場で生産されており、2024年12月には現行型の生産開始も公表されています。
さらに日本では、ムラーノは2022年12月に販売終了していたため、今回の導入は早ければ約4年ぶりの復帰という見方ができます。単なる“再登場”ではなく、商品と制度が重なった復活劇として見ると面白いです。
🏛️ 米国製乗用車認定制度とムラーノ
今回のニュースで本当に重要なのは、ムラーノそのもの以上に**「どうやって日本へ入れるのか」**です。国土交通省は2026年2月16日、米国で製造され、米国基準に適合した乗用車を、日本国内で追加試験なしで受け入れる新しい認定制度を創設しました。
日産は今回、その制度を活用してムラーノを導入するとしています。つまりこの案件は、1台のSUV導入ニュースであると同時に、日米の制度変更を実際の商品に落とし込む“第1号級”の象徴案件とも言えそうです。
🇺🇸 ムラーノ北米仕様の最新実力
導入ベースとなる北米ムラーノは、2024年10月に北米で刷新された現行世代で、2026年型はすでに現地で販売中です。公開されている北米仕様では、
- 241hpの2.0L VC-Turbo
- 9速AT
- AWD設定
- 12.3インチのデュアルディスプレイ
- Google built-in
- マッサージ機能付きシート
- Invisible Hood View
など、かなり“快適性と先進装備”に振った内容になっています。しかも米国では、ムラーノがJ.D. Powerの2026年耐久品質調査でミッドサイズSUV部門2年連続の高評価を受け、**IIHSのTOP SAFETY PICK+**も獲得。業界全体で長期耐久品質の課題が指摘される中での評価だけに、商品力の裏付けとしては強いです。
🌆 ムラーノ日本市場での立ち位置
ムラーノはもともと、日産が2002年に立ち上げた新世代クロスオーバーSUVの原点として語られるモデルです。だから今回の日本復活は、単に「海外で売っているSUVを持ってくる」という話ではなく、日産が得意としてきた都会派クロスオーバーの文脈をもう一度前面に出す動きとも受け取れます。
北米仕様の内容を見る限り、悪路性能や3列志向よりも、デザイン、静粛性、上質な室内、先進コネクテッド装備で勝負するタイプ。日本でも「背の高いSUVが欲しいけど、ゴツさより快適さを重視したい」という層にはかなり刺さる可能性があります。
🔍 ムラーノ日本仕様で未公表の論点
ただし、期待が高まる一方で、現時点では日本仕様の詳細はまだかなり見えていません。とくに気になるのは、価格、グレード構成、AWD設定の有無、日本向け安全装備の中身、コネクテッド機能の対応範囲、ボディサイズに対する国内での扱いやすさです。
北米では241hpのVC-TurboやAWD、Google built-inなどが用意されていますが、日本導入車がそのまま同等仕様になるとは限りません。ここは冷静に、今後の国内向け正式発表を待つべきポイントです。購入検討者としては、今後は価格帯と装備差、燃費・取り回し、安全支援の仕様を最優先でチェックしたいところです。

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