トヨタが2019年の東京モーターショーで発表したコンセプトカーLQ。最新技術の集大成のような車になっています。しかし、この完全EVモデルは市販とは程遠いようです。
- 無人自動バレーパーキングシステム
- AR機能を持ったヘッドアップディスプレイ
- サインを表示できるヘッドランプ
自動運転の実証実験やAIエージェントとスマートフォンアプリによって嗜好に合わせた室内に変化する機能をアピールする試乗会を2020年現在行っています。
デザインは2017年に東京モーターショーで発表されたTOYOTA Concept-愛iとイメージ的に共通。ドアハンドルやドアミラーパーツが追加され、より現実的なものとなりました。
パワートレインはガソリン3.0L車並みの出力200馬力を発揮し、モーターはフロント部に搭載された前輪駆動となります。
- 全長
- 全幅
- 全高
- ホイールベース
- 重量
- モーター出力/トルク
- 航続距離
- バッテリー
- バッテリー容量
- 4530mm
- 1840mm
- 1480mm
- 2700mm
- 1680kg
- 204ps/30.6kgm
- 300-400km
- リチウムイオン
- 54.3kWh
容量54.3kWhのバッテリーはフロア下部に搭載されるため、この配置はUX300eと同等になります。
LQの自動運転テクノロジー
LQの自動運転機能は”レベル4相当”とされています。この機能は特定の場所において完全自動運転を行い、緊急時の動作に関しても自動運転のシステムが担当するという非常にハイレベルなものとなっています。
LQの自動運転対象区域はアナウンスされていません。しかし、基本的には高速道路と考えてよいでしょう。
覚醒・リラックス誘導機能付きシート搭載
このシートに関しては、おそらく自動運転の作動と連動しているはずです。
有機ELによるメーターディスプレイを採用
有機ELメーターディスプレイはいずれ、トヨタの他車種にも装備されていくでしょう。
また、マイナスエミッション技術としてオゾンを酸素に分解する触媒塗料を採用。走行するごとに大気浄化の効果が発生するとされています。こちらは正式に他車種への展開を検討している段階です。
無人自動バレーパーキングシステム機能
駐車スペースと乗り降りのスペースの間で自動運転を行えるものです。ほぼ自動で駐車に関わる動作が行えるほか、20cm間隔での駐車が可能となっており、余裕のあるスペースでスムーズな乗車が可能です。
カメラ・ソナー・レーダーに加え、
- 2次元路面マップ
- 駐車場設置のカメラ
- 管制センター
を使用するため、現在のすべての駐車場で使用可能な機能ではありません。家庭での充電機能などと同時に外付けできる機能になるかもしれません。将来的な発展を見越したテクノロジーです。
LQのAIエージェント
LQにはToyota Research Instituteと共同開発したAIエージェント搭載。人工知能や自動運転・ロボティクスといった研究開発を行う機関です。
AIテクノロジーが関わる機能は
- ドライブルートを提案するシステム
- 車の状況やドライバーの嗜好に合わせた音楽のストリーミング再生機能
- 5G高速通信機能
となっています。
また、フロアマットやルーフの点灯によって車とのコミュニケーションを取る機能もAIエージェントと連動。ヘッドランプからの光で文字や記号を映し出して車外へのコミュニケーションをとることも可能となっています。
トヨタコンセプトカーLQ情報Labo
【市販型】トヨタ超小型EV
画像引用元:https://www.carscoops.com/