軽自動車のなかで、いちばん燃料代が安く済む車を探している。そんな方に向いているのがミライースです。
その車が2026年8月27日に一部改良されました。今回は見た目の話ではありません。中身がしっかり変わっています。
いちばん大きいのは燃費です。1リットルで27.0キロまで伸びました。ハイブリッドではない軽としては、かなりの数字です。
この記事では、何が変わったのかを整理します。そのうえで、グレードの選び方までまとめます。
⛽ 燃費が約8パーセント伸びました
エンジンと制御の頭脳が、最新のものに置き換わりました。この二つを同時に替えたことで、燃費が大きく動いています。
前輪駆動の車で、1リットルあたり25.0キロから27.0キロになりました。約8パーセントの向上です。
四輪駆動の車も、23.2キロから24.4キロに伸びています。こちらは約5パーセントです。
年に1万キロ走る方で計算してみます。25キロなら400リットル、27キロなら370リットルです。
1リットル170円とすると、年に5,000円ほどの差が出ます。10年乗れば5万円です。
しかも燃費だけではありません。力も上がりました。最高出力は49馬力から52馬力、最大トルクも5.8から6.1に増えています。
面白いのは、トルクが出る回転数が下がったことです。5,200回転から3,600回転になりました。
普段の運転で使う回転域で力が出る形です。信号からの発進や、坂道の上りが楽になります。
燃費を伸ばすと走りが鈍くなることが多いのですが、今回は両方を取りにいっています。
🛡 安全の中身も増えました

予防安全のスマートアシストが、最新のものになりました。新しく付いた機能が二つあります。
一つは、道の端からはみ出しそうなときに知らせる機能です。もう一つは、ふらつきを知らせる機能です。
どちらも、疲れや眠気で運転が乱れたときに気づかせてくれます。長い距離を走る方には効きます。
これまであった機能も強くなりました。道を横切る自転車を見つけられるようになっています。
交差点で右に曲がるときの対向車、右や左に曲がるときに反対側から渡ってくる歩行者も対象です。事故が起きやすい場面が、まとめて入りました。
歩行者に対して働く速度の上限も、時速60キロから80キロに広がりました。夜の歩行者にも対応します。
踏み間違いへの備えも進みました。前と後ろの両方で、急に踏み込んだときにブレーキがかかります。
もう一つ、安全のカメラを録画に使える組み合わせも用意されました。ドライブレコーダーとして走行中の映像を残せます。
ただし、この機能を使うには販売店で付けるドライブレコーダーが別に必要です。カメラだけでは録画できません。
🏷 新しいグレードが加わりました
グレード体系が整理されて、X“Limited”という新しいグレードが加わりました。
もとになっているのはXです。そこに、あると助かる装備をまとめて足した形になります。
内容は多いです。ボタンを押すだけでエンジンをかけられる仕組み、運転席と助手席の座面を温める仕組み、運転席の高さ調整。
さらに、ハンドルの角度調整、押しボタン式の自動エアコン、かばんに入れたままドアを開け閉めできる仕組み、たたまれるドアミラーも付きます。
冬の朝に座面が温まるのは、想像以上に楽です。エアコンより先に体が温まります。
価格はXが125万6,200円で、X“Limited”が138万500円です。差は12万4,300円になります。
この装備を後から足すことはできません。特に鍵まわりと座面の温めは、あとで付けられない部分です。
📊 グレードを並べます
前輪駆動の価格で並べます。
| グレード | 価格 | 主な中身 | 選ばないほうがいい場面 |
|---|---|---|---|
| L | 109万6,700円 | 最低限の装備 | 毎日長く乗る |
| X | 125万6,200円 | 標準的な装備 | 冬の寒さがつらい |
| X“Limited” | 138万500円 | 快適装備をまとめて | 予算を130万円に抑えたい |
四輪駆動はL 122万3,200円、X 138万2,700円、X“Limited”150万7,000円です。雪の多い地域なら選ぶ価値があります。
Lは価格を最優先する方に向いています。仕事で使う車や、たまにしか乗らない2台目という使い方です。
毎日乗るなら、XかX“Limited”です。装備の差が日々の動作に出ます。
🎨 色も増えました

新しく2色が加わりました。落ち着いた緑と、茶色系の1色です。
これまでのミライースは、白や銀といった実用的な色が中心でした。今回の追加で、選ぶ楽しさが出たと思います。
外観のデザインそのものは変わっていません。今回は中身の改良です。
🚗 この車が向いている使い方

ミライースは、背の低い軽自動車です。スライドドアではなく、横に開くドアが付いています。
背が低いぶん、走りが安定します。横風にも強く、燃費も伸びやすいです。
反対に、後ろの席と荷室は広くありません。大人4人で長い距離を走るのは向いていません。
向いているのは、ひとりかふたりでの通勤と買い物です。毎日20キロ以内を走る使い方だと、費用の軽さが効いてきます。
軽自動車税は年1万800円です。普通車の一番小さい区分が2万5,000円なので、差は1万4,200円になります。
燃費と税金を合わせると、年に15万円前後で維持できる計算です。普通車の半分ほどに収まります。
トヨタのお店では、中身が同じ車がピクシス エポックという名前で売られています。同じ日に改良されました。
🧰 つまずきやすいところ
一つ目は、録画機能の扱いです。カメラを活用する組み合わせを選んでも、別売りの機器がないと録画できません。
二つ目は、Lグレードの装備です。価格は魅力ですが、毎日乗るには物足りない部分があります。実車で確かめてください。
三つ目は、納期です。契約から納車まで2か月から4か月かかることがあります。車検が近い方は先に聞いてください。
四つ目は、姉妹車を見ないことです。トヨタのお店でも同じ車が買えます。条件を二か所で聞けます。
五つ目は、改良前の在庫です。値引きは出やすくなりますが、燃費も安全装備も今回の内容は入りません。差は小さくないです。
ダイハツ全体の動きは、こちらにまとめてあります。
🙅 今回は見送ってもいい人
スライドドアがほしい方には向きません。この車のドアは横に開くタイプです。
後ろの席に毎日人を乗せる方も、広さが足りない可能性があります。同じダイハツならタントのほうが合います。
高速道路を長い距離走る方も、余裕は多くありません。ターボが付かないためです。
反対に、燃料代を最優先したい方には、今回の改良で選ぶ理由が増えました。
📌 先に確かめておくこと
まず、冬に座面の温めが必要かを考えてください。ここがXとX“Limited”の分かれ目になります。
次に、実際に走る距離を計算してください。年5,000キロなら燃費の差は小さく、2万キロなら大きく効きます。
そして、トヨタのお店でも見積もりを取ってみてください。中身が同じなので、条件のよいほうを選べます。


コメント