トヨタのMR2とセリカが、そろって戻ってくるかもしれません。2026年8月14日、AUTOCAR JAPANがGR部門の新しいスポーツカー計画について伝えました。これまでバラバラだった噂が、ここにきてひとつの形にまとまってきています。
この記事では、報じられた内容と、これまでの噂との違いを整理します。まだ発売時期も価格も出ていない話なので、期待しすぎない距離感でお伝えします。
🚗 MR2とセリカが同時に準備されている
トヨタはGR部門を、独立した高性能ブランドに育てようとしています。BMWのMやメルセデスAMGにあたる位置づけです。その入り口となるモデルとして、MR2とセリカの名前が挙がっています。
トヨタのモータースポーツ部門を率いる高橋智也プレジデントは、2000年代のトヨタは利益を生むクルマだけを作る会社になっていて、ミドシップは数が売れないため自然と消えていったと語っています。豊田章男会長の体制になって、そうした判断基準が変わったという説明です。
つまり今回の動きは、売れるかどうかより、ブランドの顔になるかどうかを優先した結果ということになります。この前提を知っておくと、後の話がわかりやすくなります。
⚙️ MR2に載る2.0Lエンジン「G20E」
MR2に積まれると見られているのは、G20Eと呼ばれる2.0Lの直列4気筒ターボです。現行GRヤリスの1.6Lエンジンをベースに、より小さく作られています。ミドシップに積むために、寸法を詰めることが最優先されたわけです。
出力は公道仕様で400ps前後から450ps、レース仕様では600psを超えるとされています。市販の4気筒で最も強いエンジンのひとつは、メルセデスAMG A45 Sの422psです。数字の上では、それに並ぶか超える位置になります。
このエンジンはピストンの動く幅が短く、場所を取らない設計です。そのためハイブリッドやPHEVにも組み合わせやすいと説明されています。
なお現在は、GRヤリスをミドシップに改造した「GRヤリスMコンセプト」でテスト中です。スーパー耐久シリーズに出場し、壊れるまで使う前提で耐久性を確かめています。
🏁 富士で見つかったプロトタイプ

最近、富士スピードウェイに新しいプロトタイプが持ち込まれました。レクサスLCのドアやGRヤリスのライトなど、既存のパーツを寄せ集めた姿だったそうです。ただ大きなサイドの空気取り入れ口とボンネットのダクトから、ミドシップであることは隠せていません。
コース脇で撮られた動画では、4気筒ターボらしい音が聞こえたと伝えられています。ここまで来ているなら、市販化に向けたテストは本格段階と考えてよさそうです。
見た目については、2023年のコンセプトカー「FT-Se」を発展させた形になると予想されています。

FT-Seはもともと電気自動車として作られましたが、比率はミドシップそのものでした。G20Eが小さいおかげで、大きく作り直さずに市販車にできるという見立てです。
以前この件を扱った記事では、MR2をBEV前提で紹介していました。今回の報道でガソリンエンジン搭載の見方が強まりましたね。
🔄 セリカはミドシップではなかった

ここが今回いちばん大きな更新点です。少し前まで、セリカこそがミドシップ4WDになるという見方がありました。当ブログでもその噂を追いかけています。→ 新型セリカはミドシップ4WD?400馬力で復活の噂に迫る
しかし今回の報道では、セリカのプラットフォームは新型カローラと共有すると予想されています。エンジンは同じ2.0Lでも、車体の前に置かれる形です。カローラと同じようにハイブリッドになる可能性も示されています。
社内では「セリカ・スポーツ」と呼ばれているようです。カローラをベースにした2ドアスポーツという成り立ちは、シビックをベースにしたホンダ・プレリュードとほぼ同じ考え方になります。
つまりミドシップはMR2、フロントエンジンの実用寄りスポーツはセリカ、という住み分けです。両方がミドシップになるわけではなかった、というのが今回はっきりした点になります。
🏆 WRCとセリカの関係
セリカは2027年のWRC参戦車のベースになると見られています。実際、新しい2ドアボディをまとったトヨタのテスト車両が目撃されました。トヨタはセリカで1993年と1994年にWRCを制した歴史があります。
2027年のルールでは1.6Lエンジンが義務づけられるため、ラリー車にはGRヤリスの1.6Lが使われる見込みです。ただし3気筒では排出ガス規制を満たせないという指摘もあり、2.0Lの可能性も検討されているといいます。
公道仕様もラリー仕様も四輪駆動になる見込みですが、「GT-Four」の名前が復活するかどうかは確認されていません。ここは期待だけが先行しやすい部分なので、続報を待つのが安全です。
WRC側の動きについては、こちらでも触れています。→ 新型セリカ復活の予兆?謎のGRテストカーとWRC激変の真相に迫る
🙅 この2台が向かない人
まず、今すぐ買い替えたい人には向きません。発売時期も価格も、正式には何ひとつ発表されていない段階です。早くても数年先の話になります。
次に、荷物や人を乗せる用途を重視する人にも向きません。MR2は2人乗りのミドシップなので、後ろの席はなく、荷室も限られます。日常の買い物や送り迎えを主に考えるなら、別のクルマを選んだほうが後悔しません。
セリカも2ドアです。カローラベースとはいえ、実用性はカローラそのものより落ちると考えておいたほうがいいでしょう。
そして「GRブランドの入門モデル」と言われていても、価格が安いとは限りません。ここは発表を待つしかない部分です。
💰 動くなら、今の愛車の価値を先に知っておく
この手の話でよくあるのが、発売が近づいてから慌てて動くパターンです。人気車の登場前後は、下取りの条件が読みにくくなります。
先に今のクルマの相場を把握しておくと、実際に動くときの判断が早くなります。ディーラー下取りだけで決めてしまうと、比較材料がないまま話が進みがちです。
一括査定は電話が多くて苦手という方もいますが、ユーカーパックは1社とのやり取りで複数業者の入札を受けられる仕組みです。今の価格を知るだけでも意味があります。
📌 まとめ
今回わかったことを整理します。MR2はミドシップで、2.0L4気筒ターボのG20Eを積む見込みです。公道仕様で400ps台、レース仕様で600ps超とされています。
セリカはミドシップではなく、新型カローラと土台を共有する2ドアになる見込みです。ハイブリッドの可能性があり、WRC参戦車のベースにもなります。
どちらも発売時期は未定で、トヨタはMR2について公式にはほとんど語っていません。プロトタイプが富士を走っている段階です。
続報が出たら追記していきます。GR全体の動きは、こちらの記事もあわせてどうぞ。→ トヨタGR GT 2027年発売!V8ツインターボの咆哮と未来/GRMNカローラ初公開|ニュルが鍛えた2シーターの衝撃
買い替えを視野に入れている方は、まず今の愛車の価値を確かめるところからで大丈夫です。


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