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アイコニックSP直4ハイブリッド説 ロータリーの行方

マツダ
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ロータリーの復活を待ち続けている方にとって、いちばん怖いのは

「待った末に違うものが出てくる」

ことだと思います。その可能性が、少し現実味を帯びてきました。

ジャパンモビリティショー2023で公開されたアイコニックSP。全長4180×全幅1850×全高1150mm、ホイールベース2590mm、最高出力370ps、車重1450kg、パワーウェイトレシオ3.9kg/psという2ローターRotary-EVシステム搭載のコンセプトカーです。

ここまでは公表スペックの話です。問題は、そのあとに出てきた特許図面のほうでした。

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🔧 特許図面が示したのは直列4気筒だった

アイコニックSPに関連するとみられる特許では、ドアが上に開くバタフライドアが採用され、縦置きの直列4気筒エンジンを搭載した小型コンバーチブル車らしきものが描かれています。

バタフライドアはアイコニックSPの特徴そのもの。でもエンジンは直4で、しかもオープンボディ。ロータリー2ローターのクーペを期待していた側からすると、まったく別の絵が出てきたことになります。

この図面がアイコニックSPの市販版であるなら、量産が難航しているとされるロータリーを諦め、実績のある直列4気筒ガソリンエンジンを搭載することで、ロードスターの上位に位置する本格スポーツカーとして現実的な価格で市場に投入される可能性がある、という読み方も出ています。

ベストカー9.10号よりでは、この特許を国沢光宏氏が「アイコニックSPが直4ハイブリッドになる可能性」として掘り下げています。誌面では次期ロードスターとの兄弟車説、SKYACTIV-Zとの組み合わせ、そして東京都の規制事情まで踏み込んでいるので、詳細を追いたい方は本誌が早いです。

📕 ベストカー本誌のスクープを追いたい方へ

こういうスクープ系の話は、Webの断片より本誌のほうが整理されています。特許図面の解釈やスクープ班の取材メモは、紙面でしか読めない部分が多いです。

ロータリー関連は続報が細切れに出るタイプのネタなので、単発で読むより追ったほうが理解が早いと思います。個人的には、こういう「まだ確定していない話」をきちんと確定していない形で書いてくれる媒体は貴重だと感じています。

⚡ 直4になる理由はSKYACTIV-Zの存在

なぜ今このタイミングで直4なのか。そこはマツダの都合で説明がつきます。

マツダは2027年中に、新開発の2.5L直4「SKYACTIV-Z」とストロングハイブリッドの組み合わせを新型CX-5へ投入する予定です。エンジンそのものの中身は新型CX-5 ストロングハイブリッドSKYACTIV-Z 2027年予想|内燃機関は終わらないで整理していますが、ポイントは「ハイブリッド専用として最初から設計された内燃機関」だという点です。

つまり2027年以降、マツダの手元には量産前提のストロングハイブリッドユニットが1つ用意されます。それをスポーツカーに使えば、開発費も排ガス対応も一気に片づく。ロータリーで同じことをやろうとすると、全部ゼロからになります。

次期ロードスターも同じ方向です。

マツダの最高技術責任者である梅下隆一氏は米Road & Track誌に、2027年型MX-5には次世代SKYACTIV-Zエンジンの2.5L版が搭載されると語ったとされています。

ベースとなるSKYACTIV-Zが2027年後半の次期CX-5で初搭載されるため、新型ロードスターの登場は早くても2028年以降になるという見方が出ています。マツダ・オーストラリアのCEOが本社幹部の証言として伝えたところでは、次期型は存在するが時期はコメントできない、そしておそらく最後の内燃機関バージョンになるだろう、とのことです。

同じ2.5L直4ハイブリッドが、CX-5にもロードスターにも入る。ここにアイコニックSPが乗ってくるとしたら、話としては筋が通ります。

⚖️ こんな人には向きません

ロータリー復活を待つ判断は、全員に合うわけではありません。

期限を決めて待てない方には向きません。アイコニックSPは市販が正式決定していないコンセプトカーです。出ない可能性も、まったく違う形で出る可能性も残っています。

今の愛車が10年落ちを超えている方も、待つのは慎重にしたほうがいいです。維持費が増える時期と、待機期間が丸ごと重なります。

逆に、今の車が現役で走れて、乗り換えを急いでいない方は待てます。2027年から2028年にかけて情報が一気に出るので、そこまでは動かなくても損はしません。

🚗 ロードスターとの兄弟車説をサイズで検証する

誌面では、

バタフライドアがアイコニックSP、オープンがロードスターという住み分けの可能性

が示されています。ポルシェのケイマンとボクスターのような関係ですね。

ただ、数字を並べると簡単ではないことが分かります。アイコニックSPの全幅は1850mm。現行ロードスターは1735mmです。115mmの差があります。

これは誤差ではありません。ロードスターの価値の半分は「日本の道で持て余さないサイズ」にあります。共通の骨格で作るなら、どちらかが妥協する必要が出てきます。アイコニックSPを1735mmまで絞るのか、ロードスターを1850mmまで広げるのか。後者だとしたら、それはもうロードスターと呼べるのか、という話になります。

コスト面のメリットははっきりしているので、兄弟車説そのものは合理的です。ただサイズの落としどころが見えるまでは、両方が同じ骨格になるとは言い切れない段階だと思っています。

🗼 東京の2030年規制について正確に

誌面では、東京では2030年以降ストロングハイブリッド以上でないと登録できなくなる、という主旨の事情が触れられています。ここは不安に思う方が多いところなので、正確に書いておきます。

東京都は2020年12月、都内で新車販売される乗用車について、2030年までにガソリンエンジンだけの車をなくし、すべてEVやHVなどの非ガソリン車にする目標を明らかにしました。二輪車についても2035年までに非ガソリン化とする目標を掲げています。

ここで大事なのは2点です。ひとつは、これが販売の目標であって、登録の禁止ではないこと。もうひとつは、この方針で言う「ガソリン車」にハイブリッド車は含まれていない、という点です。

つまりストロングハイブリッドでなければダメ、という線引きではありません。マイルドハイブリッドも非ガソリン車の枠に入ります。すでに持っている車が2030年に乗れなくなる、という話でもありません。

都は同時に、新車販売台数の半数をPHEV・EV・FCVにするとしています。この50%目標のほうと混ざって伝わりやすいので、ここを分けて理解しておくと、今後の報道が読みやすくなります。

とはいえ、規制が「目標」であってもメーカーの商品計画には効きます。マツダが直4ハイブリッドへ寄せる理由としては、十分に成立します。

🔺 ロータリーを捨てたわけではない

念のため書いておくと、ロータリーが消えたわけではありません。

ベストカーのスクープ班は、報道でロータリーを発電専用に使うPHEVとされている一方で、取材では「ロータリーエンジンを使うこと以外は未定」と聞いていると伝えています。マツダは2022年1月に駆動用3ローターエンジンとHEVの特許を出願しており、そちらの可能性もゼロではなく、カーボンニュートラル燃料の使用もありうるとしています。

発電用だけでなく、駆動用3ローターの特許まで出している。ここは意外と知られていない部分です。

RX-7後継としてのロータリーマイルドハイブリッド説も、まだ生きています。こちらは新型RX-7復活!510馬力ロータリーPHEVが2028年登場かにまとめてあります。

📊 5つの選択肢と合わない条件

選択肢向いている人合わない条件判断の目安
現行NDロードスターを買う今すぐ2シーターに乗りたい最新の安全装備が必須2026年改良済み
次期ロードスターを待つ車検まで2年以上ある3年以内に乗り換えが必要2028年以降
アイコニックSP市販版を待つ待つこと自体を楽しめる期限を決めて動きたい時期未定
中古のRX-8を探すロータリーの実車に乗りたい維持費と整備先を確保できない相場は上昇傾向
今の車に乗り続ける走行7万km以下で不具合なし修理が年2回以上出ている次の車検まで

こうして並べると、確定しているのは現行ロードスターだけです。他はすべて時期が動きます。マツダ全体の時期はマツダ新車発売情報2026に整理してあるので、他車種と並べて考えたい方はそちらもどうぞ。

💰 待つと決めた人ほど、今の数字を持っておく

待つ選択は悪くありません。ただ、待機期間が3年近くになる可能性がある以上、今の車の価値だけは把握しておく価値があります。

スポーツカーは特に相場が動きます。次期型の情報が出た瞬間に現行型の評価が変わることもあれば、逆に「最後の内燃機関」という文脈がつくと下がりにくくなることもあります。今のロードスターは、まさに後者の位置にいます。

売り時の見きわめから引き渡しまでの手順は車の売却で損しない手順 売り時から乗り換えまでにまとめました。査定額を知るだけなら売らなくて構いません。数字を持っていれば、待つコストと今動くコストを同じ土俵で比べられます。

📗 続報を追いたいなら本誌が早い

アイコニックSPの話は、これから2027年にかけて何度もひっくり返ると思います。特許が出るたびに解釈が変わりますし、マツダ側が明言しない限り確定しません。

こういうネタは、断片を拾い続けるより定期的にまとまったものを読むほうが結果的に速いです。ベストカーは月2回刊なので、追いかけるペースとしてもちょうどいいと感じています。

✅ まとめ

アイコニックSPに直4ハイブリッド説が出てきた背景には、2027年に量産が始まるSKYACTIV-Zの存在があります。同じユニットがCX-5にも次期ロードスターにも入る以上、スポーツカーだけロータリーで通す理由が薄くなっている、というのが現状です。

一方でマツダは駆動用3ローターの特許まで出しており、ロータリーを完全に手放してはいません。どちらにも転べる状態を保ったまま、判断を先送りしていると読むのが自然だと思います。

待つなら期限を決める。決められないなら現行を選ぶ。どちらにしても、今の車の数字を持っていれば選びやすくなります。

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