ガソリンを入れるたびに、レシートを見てため息が出ていませんか。
2026年7月21日時点のレギュラーガソリンは、全国平均で1リットル170円ちょうど。約4カ月ぶりに170円台まで戻ってきました。
去年の年末に「暫定税率」という上乗せの税金がなくなったのに、どうして安くならないのでしょう。
理由は2つあって、どちらも海の向こうで起きていることです。この記事では、その理由と、今日から自分でできる節約を順番にお話ししますね。
⛽ 今のガソリン代は全国平均170円
資源エネルギー庁が7月23日に発表した調査では、21日時点のレギュラーガソリンの店頭価格は全国平均で1リットル170円でした。前回(13日時点)より0.1円高く、170円台に乗るのは3月30日の調査以来およそ4カ月ぶりです。
47都道府県のうち26道府県で値上がり、14府県で値下がり、7都県が横ばいという結果でした。
地域別に見ると、九州沖縄が173.9円といちばん高く、中部が167.7円といちばん安くなっています。同じ日本でも6円ほどの差があるんですね。
住んでいる場所によって体感が違うのは、気のせいではありません。
💴 理由① 円安が163円まで進みました
1つめは円安です。
7月21日のニューヨーク市場で、円は一時1ドル163円台まで下がりました。1986年12月以来、39年7カ月ぶりの安さです。
原油は、世界のどこで買ってもドルで支払います。円が安くなると、同じ量の原油を買うのに、より多くの円が必要になります。
つまり円安が進むほど、日本に着いた時点でガソリンの元値が上がっている、というわけです。
日経によると、米イランの戦闘激化を受けたドル買いと、高市政権の財政拡張路線を警戒した円売りが重なって、円が下がる動きが再開したとされています。
🛢️ 理由② 中東が緊張して原油そのものが高い
2つめは原油の値段そのものです。
米国とイランの間で攻撃の応酬が続き、中東情勢の緊迫を受けた「有事のドル買い」が優勢になりました。
原油が高くなると日本の貿易収支が悪くなるとの見方から、さらに円が売られるという動きも出ています。
円安と原油高が、同じ方向に押し合っている状態です。片方だけならまだしも、2つ重なると効き方が変わってきます。
🏛️ 税金は下がったのに、なぜ安くならないの?
ここがいちばん分かりにくいところだと思います。
2025年12月31日、50年以上続いたガソリンの暫定税率(1リットルあたり25.1円)が廃止されました。軽油引取税の暫定税率も2026年4月1日に廃止されています。
実際、2026年1〜2月は補助金なしで全国平均155〜156円台まで下がり、廃止の効果がはっきり出ていました。
ところが、そのあとで状況が変わります。
2026年2月28日の米・イスラエルによるイラン攻撃をきっかけに原油価格が急騰し、3月16日には全国平均が190.8円という過去最高値を記録しました。3月19日から補助金が再開され、現在は170円前後に抑えられています。
今の仕組みはこうです。ガソリンの全国平均小売価格が170円を超える見込みになった場合、その超過分を国が全額補助する。軽油・重油・灯油も同じ額が補助されます。
7月23日から適用されるガソリンの補助額は1リットルあたり16.9円です。
言いかえると、補助がなければ今のガソリンは187円くらいということになります。税金が下がった分は、原油高と円安でほぼ食べられてしまったのが実際のところです。
💰 その車、今いくらで売れるか知っていますか
ガソリン代の高止まりが続きそうなら、「燃費のいい車に替える」も現実的な選択肢のひとつです。
ただ、乗り換えを考えるときに順番を間違える人が本当に多いんです。先にお店で新しい車を決めてしまうと、今の車の下取り額を比べるチャンスがなくなってしまいます。
ユーカーパックは、1回の申し込みで最大5000店の中から買い取り額を比べられるサービスです。電話が1社からしか来ないので、何件も対応する必要がないのも助かるところですね。
今すぐ売らなくても大丈夫です。まずは今の相場を知っておくだけで、乗り換えの判断がずいぶん楽になります。
🚗 今日からできるガソリン代の節約4つ
車を替えなくても、できることはあります。国が出している「エコドライブ10のすすめ」から、効果が数字で出ているものを4つ選びました。
1つめはタイヤの空気圧です。適正値より50kPa不足すると、市街地で2%、郊外で4%ほど燃費が悪くなります。しかも空気圧は、何もしなくても1カ月で5%ほど下がっていきます。
2つめは荷物です。100kgの荷物を積んで走ると、3%ほど燃費が悪くなります。使っていないキャリアなど、空気の抵抗になるものも外しておきましょう。
3つめはエアコンです。外の気温が25℃のときに車内を25℃設定にしてエアコンをONのままにすると、12%ほど燃費が悪くなります。夏に設定温度を下げすぎないのがコツです。
4つめは発進のしかたです。ふつうより少しゆるやかに発進する(最初の5秒で時速20キロが目安)だけで、11%ほど燃費が改善します。
たとえば月に1000km走る、燃費15km/Lの車なら、ガソリン代は月に1万1000円ほど。ここが5%良くなれば、1年でおよそ6800円の差になります。数字にすると、案外ばかにできませんよね。
🛒 空気圧チェックと暑さ対策に使えるもの
空気圧はガソリンスタンドでも見てもらえますが、最近はセルフのお店が増えて、頼みづらいという声もよく聞きます。家に1つあると、思い立ったときに確認できて気が楽です。
エーモン エアゲージ(虫回しドライバー付きセット)
ホース付きで、バルブの位置に関係なく手元で数値を見ながら測れます。減圧もできるので、入れすぎたときの調整もその場でできます。まずは測るところから始めたい方に。
Xiaomi ポータブル電動エアコンプレッサー2
コードレスで、設定した空気圧になると自動で止まってくれます。車のタイヤだけでなく、自転車やボール、浮き輪にも使えるので、家族で1台あると出番が多いタイプです。
メルテック エアーコンプレッサー ML-270
シガーソケットから電源を取る据え置き型です。最高825kPaまで対応するので、たいていの乗用車をカバーできます。デジタル表示にライトが付いていて、暗い場所でも数字が読めます。
オートバックス AQ.傘型サンシェード US02 Mサイズ シルバー
雑誌『MONOQLO』の比較でベストバイ1位に選ばれた傘型タイプです。傘のように広げるだけなので取り付けが早く、たたむとコンパクトになります。乗り込んだ直後のエアコン負担をやわらげたい方に。
どれも数千円で、今日から使えるものばかりです。
🔍 これから下がる? 上がる?
正直なところ、はっきり「いつ下がる」とは言えません。
補助の単価は毎週月曜日に見直されていて、原油相場しだいで翌週には増えることも減ることもあります。給油所の価格に反映されるのは、木曜前後が多いようです。
終了日は決まっていません。最新の支給単価と全国平均価格は、資源エネルギー庁の公式サイトで毎週更新されています。
財源の面では、中東情勢等対応予備費として2.5兆円が2026年6月5日に成立しています。
補助が続くうちは170円あたりで踏みとどまる形になりますが、原油と為替が落ち着かないかぎり、その下には戻りにくい。今はそういう局面だと考えておくといいと思います。
💰 迷っているなら、相場だけでも見ておきませんか
先ほどもお伝えしましたが、乗り換えを少しでも考えているなら、今の車の値段を知っておく順番がおすすめです。
相場は毎月動きます。半年前の感覚のままだと、思っていた金額と実際が食い違って、結局そのまま乗り続ける、ということになりがちです。
申し込みは数分で終わります。金額を見てから、ゆっくり考えれば大丈夫ですよ。
📝 まとめ
今日のポイントを、もう一度並べておきますね。
ガソリンは2026年7月21日時点で全国平均170円、約4カ月ぶりの170円台。高いままの理由は、円安163円と中東情勢による原油高が重なっているから。
暫定税率25.1円はすでに廃止されていますが、その分は原油高でほぼ相殺されていて、今は「170円を超えた分を国が補助する」仕組みで支えられている状態です。
車を替えなくても、空気圧・荷物・エアコン・発進のしかたで燃費は変わります。まずは空気圧から、気軽に試してみてください。
※ガソリン価格・補助単価は毎週変わります。最新の数字は資源エネルギー庁の公式サイトでご確認ください。


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