トヨタ新型カローラシリーズには、”ディスプレイオーディオ”という液晶画面にさまざまなアプリケーションやコネクテッド機能を持つ装備が用意されています。
方向性としては、マツダコネクトなどの系譜にある装備といえるでしょう。
なお、ホンダ・ライフ最終型に搭載されていたディスプレイオーディオとは別物です。
ディスプレイオーディオとは
トヨタのディスプレイオーディオの機能
カローラのディスプレイオーディオは、CD・DVDなどのディスクドライブおよびハードディスクは用意されていません。
※オプションを装着することも不可能です。
スマートフォン・音楽プレーヤーのUSB入力、またはBluetooth接続によって音楽を聴くことが可能です。
また、AM・FMチューナーは標準装備されており、フルセグのテレビ視聴機能はスマートフォン連携機能のオプションを装着することで実現できます。
スマートフォンを接続することで、TCスマホナビ・LINEカーナビを使用できる点がポイントといえるでしょう。
また、Android Auto ・Apple CarPlayに対応しており、多彩なアプリを使用することが可能です。
液晶ディスプレイはバックガイドモニターとしても使用できます。
さらに、新車購入時から道路情報のダウンロードや駐車場検出やメンテナンス管理サービスのT-Connectが5年間無料で使用できます。
スマートフォンを接続せずにカーナビとして使用したい場合は、オプションのエントリーナビキットまたはT-Connectナビキットを装着する必要があります。
こちらは今までのトヨタ車のカーナビの操作感覚のまま使用でき、ディスプレイの大画面化というメリットも。
また、ハンズフリー通話による電話の機能も用意されています。
接続されているスマートフォンの連絡先から音声認識で電話をかける相手を選択し、通話だけでなくメッセージの送信も可能です。
ディスプレイオーディオの今後の設定車種
トヨタのカローラ以降の新型車にはディスプレイオーディオが標準化されていき、純正カーナビはなくなるとの見方もあります。
新型ライズ(ダイハツ5ナンバー4WDのOEM車)への搭載の可能性は不明。
ですが、次期ヤリス・次世代ノアシリーズなどの搭載は確実といえます。
一方、マイナーチェンジによる装備の可能性は、インパネ自体を交換する大規模な変更が必要になるため、プリウス・カムリ・C-HRへの搭載は、次世代型まで見送られるとみていいでしょう。
また、トヨタ以外のメーカーに関しても、追随するのではという見方もあります。
しかし、その場合は各メーカーの根幹車種のフルモデルチェンジあたりがきっかけとなるでしょう。
ディスプレイオーディオの欠点
ディスプレイオーディオはスマートフォンとの連携が前提となっています。
ハードディスクやSSDも搭載されていないため、スマートフォンを忘れてしまった場合”カーナビ機能が使えず、音楽も聞けない”というケースが発生してしまうことは欠点として挙げられるでしょう。
カーナビオプションを装着すること以外に、”スマートフォンを忘れる”ということを前提にした設計にすることは考えにくいです。
この問題に関しては当面あまり変化がないでしょう。
ディスプレイオーディオの今後
ディスプレイオーディオは”通信技術”がカーナビ以上に重視されます。
今後は5G通信の普及によって、より高機能化が図られるでしょう。
ディスプレイオーディオ自体は、スマートフォンの画面を映し出すための機器とも考えられます。
”スマートフォンを更新するだけで、ディスプレイオーディオの機能もバージョンアップする”点が大きなメリットです。
同じ車に乗り続けていてもナビ機能の進化もありえます。