サブスクとは『サブスクリプションサービス』の略称で、一定期間の貸し出しを月極(つきぎめ)の定額で行うサービスです。
音楽や映画だとイメージもしやすいですよね。そのサブスクが車でも登場しています。
自分で車を”所有”することへの代替サービスとして、いま注目のシステムです。
これから先は、どんなものも借りる/シェアする時代がもうそこまで来ています。
車のサブスクは、月額に任意保険料など諸費用が含まれ、毎月同等の金額を支払えばクルマを利用することができます。
このサービスは各メーカー新車・中古に限らず浸透が始まっています。
トヨタはKINTOというサービス名でいま参入を開始。
はじめてクルマに乗る若い人を対象に新サービスを打ち出しています。
目次
車のサブスクと『レンタカー』の違い
レンタカーは1泊2日といった短期間の使用が基本となっているのに対し、サブスクリプションサービスはサービス提供会社によって異なります。
しかし、サブスクは”1年~11年程度の貸し出し”となっている点が根本的に異なっている点といえます。
一方、車種ごとの料金設定のランク付けはレンタカー/サブスクリプションサービスとも近い概念になっています。
車のサブスクと『カーリース』の違い
カーリースは車を買い取るのではなく”貸し出すサービス”という点でサブスクリプションサービスと近くなります。
例えば、カーリースでメジャーな桜井日奈子さんのCM
- 「一生、Myカーリース」
でお馴染みのコスモ石油のカーリース コスモMyカーリース。
”5年で乗り換え”といった、ある程度長期間の使用を見据えたサービスがカーリースです。
サブスクリプションサービスはプラン設定や中途解約の考え方が異なるケースはありながらも、双方とも非常に近いサービスと言っていいでしょう。
さらに”3年で新車に乗り換えられる”といった新しいサービスの採用がサブスクリプションサービスのメリットです。
車のサブスクと『カーシェア』の違い
タイムズカーシェアのようなカーシェアは時間ぎめの料金体系サービスが多く、レンタカーに近い部分のあるサービスです。より短時間からの利用が可能です。
カーシェアは日によって違う車を利用することが多く、自分の車という意識にはならないサービスといえるでしょう。
また、予約待ちが発生するなど、サービスの限界が起こりうることがデメリットとなります。しかし、今後の展開次第ではより便利になるサービスと言えるでしょう。
トヨタのサブスク『KINTO』のラインナップ
2020年現在、ピュアスポーツカーがない一方で、コンパクトからセダンまで最新モデルを取り扱っているのが特徴です。
後述しますが、このラインナップなら、自分の好きなトヨタ車に乗る願望を月額払いで叶えられます。(KINTO ONE)
さらに、レクサスの人気車種も取り扱っており、月額としては高額ではあるものの魅力です。(KINTO SELECT)
クルマのサブスクなら『愛車サブスクリプションのKINTO』の通り、「一度でいいから、どうしてもレクサスに乗ってみたい」といった願望も叶います。
KINTO全ラインナップ&月額スタート価格
※2020年11月現在
※カラーやグレードで価格は変動
※納車は3か月~6か月越え(新型は6か月以上)
- パッソ
- ルーミー
- ヤリス
- アクア
- カローラスポーツ
- 32,780円
- 37,180円
- 39,930円
- 43,450円
- 52,800円
- GR YARIS
- 79,200円
- カローラツーリング
- プリウス
- カローラ
- プリウス
- IS
- ES
- RC
- 50,600円
- 51,260円
- 52,250円
- 98,340円
- 108,900円
- 127,600円
- 130,900円
- RAIZE
- ヤリスクロス
- C-HR
- ハリアー
- RAV4
- ランドクルーザープラド
- UX
- NX
- RX
- LX
- 39,820円
- 44,550円
- 57,200円
- 61,600円
- 62,480円
- 66,220円
- 74,800円
- 88,000円
- 104,500円
- 198,000円
- ハリアー
- 83,710円
- シエンタ
- ノア
- ヴォクシー
- エスクァイア
- ヴェルファイア
- アルファード
- 49,500円
- 56,650円
- 59,950円
- 60,500円
- 72,600円
- 73,700円
- ヴェルファイア
- アルファード
- 89,540円
- 90,860円
ピュアスポーツの用意はないため、自分で車を所有したい人に人気の86を選択することは、現在できません。その代わり、カローラスポーツはラインナップされていますね。
今後は、86の取り扱いもありそうでワクワクしますね。
でも、サブスクの定額って高いと感じる人がほとんどでしょう。
- 「KINTOってほんとにお得なのか?」
- 「生活コストが減るなら利用を検討したいサービス」
といえます。
KINTOのコンセプトは「ライフスタイルに合わせてクルマの乗り方を選ぼう」です。
どういう人に向くかというと
- 飽き性なので3年・5年でクルマは乗り換えたい人
- はじめて任意保険を契約する人
です。
サブスクの契約年数はKINTO ONEなら3・5・7年から選択できます。
どのプランも月額制で契約後はクルマを返却します。
KINTOで新車を乗り継ぐ方法もあり、ライフプランに合わせて利用することができます。
また、任意保険にはじめて加入する人は保険等級が低く、保険料が高いですよね。
それがネックとなって新車購入をとどまっているなら、任意保険が定額に含まれるKINTOを利用するほうが安く済むとうたわれています。
このような理由から、たとえクルマ購入初心者であっても、所有を10年前後、またはそれ以上したい人には向かないといえます。
これからはクルマは所有だけが全てではなく、月額制の利用サービスを使う人も増えていくでしょう。
企業側がそれを流通させたいため、話題になっていくからです。
気になっていた人やはじめて気がついた人を上手に取り込んでいきます。笑
しかし、すべてのサービスを簡素化したクルマのサブスクで、車と付き合っていくことにも必ずポジティブな部分があります。
以下の記事は、クルマのサブスクをより深く理解するために、するするっと読み流せる記事です。参考にしてくださいね。
以下でも、サブスク定額制のポジティブ面を少しだけ取り上げています。
クルマのサブスク【金額面のポジティブポイント】
月額はサブスクサービス提供社によって異なる面があります。
7年以上の長期利用で、より割引になる点がサブスクリプションサービスといわれています。
3年利用で別の車に乗り換えるサービスでは、購入時の手続きの面倒が取り除けます。
3年ってあっという間ですからね。そのたびクルマに関わる多種の契約を結ぶ手間を想像すると面倒ですよね。
たとえば、KINTO ONEでプリウスの場合、月51,260円~の費用となります。
車検・定期検査などメンテナンス費用が含まれるので、サブスク利用期間が短い場合は「楽だったなぁ」と感じるでしょう。
クルマのサブスク【サービス利用時のネガティブポイント】
クルマのサブスクプランには、月1500kmまでの走行と制限があり、それ以上の走行は超過料金がかかる点には注意が必要です。
また、契約期間が終わるとクルマを返却するため、中古車として新車購入時の下取り・値引きの概念はなくなる点にも注意。
走行距離に関しては、サブスクではじめてクルマを契約する人なら、それほど長距離を運転するイメージが湧きません。
たとえば、1,000kmの走行距離はクルマを運転することに積極的でない人なら、数か月かかる距離です。
月1500kmなら、それほど気にしたり、心配する部分ではないでしょう。
これがクルマ購入なら、ガソリン代以外は気にする必要がないため、ここだけは所有のポジティブポイントですね。
逆に、クルマのサブスクなら、月額を払っていれば、ガソリン代以外の費用を気にする必要がないことがポジティブポイントとなります。
KINTO Labo