中古車販売大手のガリバーは外出自粛要請に伴う社会への支援サービスを2020年4月15日開始しています。
その内容は、外出自粛の最中、全国でクルマを使用して、どうしても外出しなければならない
- 医療従事者
- 配達員
- 建設業者
- 公務員
- 通院が必要な高齢者や妊婦、その家族や介護者
など、テレワークできない会社員や長期で外出せざるをえない人のために、自家用車の代わりとして最長3か月間、無償で利用できる車両を貸し出すとのことです。
また、一時的に外出が必要で公共の交通機関が不安な人にも、最長3泊4日で無償貸し出しをすると言います。
※ガソリン代・目的地先での駐車場などは利用者負担
無償提供されるクルマは、サービスを利用しなければならない事情や環境にある人が使いやすい車両を用意。全国のガリバー店舗で1万人への貸し出し分が確保されるとのことです。
【利用方法の流れ】ガリバークルマ支援
- LINE特設アカウント登録
- クルマの使い道を相談
- 各店舗で引き渡し
との概要です。
いま【共用】は感染リスクが高まる行動
どうしてもお金が用意できず、移動手段がないと困る状況にある人にとっては、今回の無償クルマ貸し出しサービスは、感染のリスクを取っても必要になるのかもしれません。
中古車売買会社が社会へ還元サービスで貢献するのは、消費者にとって助かる面もあります。
しかし、このサービスを利用することによるリスクも考慮しなければ、感染拡大を助長する、無料で惹きつけるサービスになりかねません。
病院で職員同士のウィルス感染は共用が原因
- 休憩室のタブレット端末の共用
から院内で職員同士のウィルス感染が発生したとの事例が最近、報道されていました。
院内はさまざまな病気を抱える患者さんが滞在しており、その治療をしているわけだから、病原菌やウィルスが院内中に存在するのは確かです。
上記事例のように、日ごろから菌やウィルス感染に気を遣う医療従事者でさえ、油断すると共用による感染を起こします。
無料で車を貸し出すサービスとなれば、不特定多数の人が利用するクルマとなり、完全な除菌・ウィルス対策がなされない限り、自身が利用することによるコロナウィルス感染リスクは高まる状況と言っていいでしょう。
緊急事態宣言が出された意味をよく考え、共有を回避して自身の身と大切な人のことを守るため、外出自粛要請から1週間を過ぎた今こそ、警戒を高める時期にあると感じます。
たとえ、そのサービスが魅力的で困窮した状況にあっても、一度リスクについて考えてみる賢さが必要でしょう。