トヨタが現行型プリウスPHVをベースにしてプリウスEVを2022年発売するとの情報が入って来ました。
2022年に登場が予想されているソリッドステートバッテリーを搭載したプリウスEVは、1997年に登場した初代プリウスに匹敵する程の衝撃を車業界に与える車となる可能性が高く、世界中に電気自動車が普及するきっかけになることも考えられます。
まだまだソリッドステートバッテリーの技術は発展途上ということもあり、プリウスEVに関しては実用化に向けて邁進するトヨタからの公式発表が非常に楽しみな車だといえるでしょう。
今回はプリウスEVに関する情報を紹介したいと思います。
プリウスEV|概要
トヨタはプリウスPHVをベースにしたEVモデルの開発を進めており、今後はプリウスをベースにソリッドステートバッテリーといった様々な革新技術を投入したEVモデルがラインナップされるとされています。
革新技術のソリッドステートバッテリー=『全固体電池』
プリウスEVに投入される予定の革新技術のひとつにソリッドステートバッテリー(全固体電池)があります。従来のリチウムイオンバッテリーは液体電解質を使用していましたが、ソリッドステートバッテリーでは名前の通り電解質に液体ではなく個体を使用するこで、様々な点でメリットが生まれます。
その中でも大きなメリットとしては、リチウムイオンバッテリーでは液体電解質が様々な要因によって発火する可能性かありますが、ソリッドステートバッテリーでは安全性が飛躍的に向上すると共に、複雑な冷却システムも必要としないことから、バッテリーサイズの小型化や同じサイズでも大容量化が可能となります。
また、リチウムイオンバッテリーとソリッドステートバッテリーを比較すると、同じ大きさのバッテリーに蓄えらる電気の容量が約2倍以上になるとされています。
その他にも現状の電気自動車では充電時間の長さが大きなデメリットとなっていますが、ソリッドステートバッテリー搭載の電気自動車が登場すると、大幅に充電時間を短縮することが可能となり、大量のバッテリーを積んでむやみにバッテリー容量を増やすことなく、充電頻度を増やすことで長距離走行も可能となります。そのため、ソリッドステートバッテリーは車両の軽量化や低価格化にもつながることにも繋がる技術なのです。
トヨタではEV量産に向けて航続距離を飛躍的に伸ばすソリッドステートバッテリーを巡り、200人を超える技術者が2022年の実用化に向けて開発を進めており、既に同バッテリー技術に関する特許出願件数で世界トップの状況にあります。
プリウスPHVをベースにEVモデル化
2022年に発売が噂されているプリウスEVは、プリウスPHVと同様にTNGAが投入されることが確実で、プリウスPHVからエンジンやハイブリッドシステムを外して、その代わりにソリッドステートバッテリーや大出力モーターを搭載したモデルになることが考えられます。
そのため、ボディサイズに関してはプリウスPHVから大きな変化は無いと思われますが、先進的なエクステリアデザインと電気自動車の常識を変える航続距離や利便性の高さを持ったモデルとなるでしょう。
プリウスEV|価格
プリウスEVにはリチウムイオンバッテリーではなく、新技術のソリッドステートバッテリーが採用されることから製造原価が高くなることが予想されます。
しかし、トヨタは同技術をアライアンスを組むスバルやマツダ、ダイハツ、スズキにも技術供与する可能性が高く、ソリッドステートバッテリーの製造単価を引き下げることに成功すると、現在の電気自動車と同等以下の価格となることが見込まれています。
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