トヨタが2020年4月に新型ハイエースレジアスを復活させるとの情報が入って来ました。
ハイエースレジアスは、かつてのトヨタミニバンのトップブランドモデルの姉妹車だった車の名前で、
今回は新型ハイエースレジアスに関する情報を紹介したいと思います。
ハイエースレジアスとは?
初代ハイエースレジアスは、姉妹車であるグランビアの車体を一回り小さくして、
5ナンバーサイズとなって1997年4月に登場しました。
ハイエースレジアスの大きな特徴としては、メーカーオプションによって
フロントシート以外の全シートを着脱式に変更することが可能で、
ユーザーが自由にシートを外して商用車並みの荷室空間を作ることが出来る点があります。
また、内装に関してもトヨタミニバンのトップブランドモデルに相応しい豪華な内容となっており、
最上級グレードの「G EXパッケージ」の価格は380万8000円となっています。
これはハイエースレジアスが、これまでのトヨタミニバンのトップブランドを担ってきた
ハイエースの実質的な後継モデルにもなっているからです。
ハイエースレジアスが搭載していたエンジンは直列4気筒エンジンのみとなっており、
ワゴンモデルのガソリン車には2700cc直列4気筒DOHCの3RZ-FE型エンジン、
ディーゼル車には3000cc直列4気筒OHCターボの1KZ-TE型エンジンとなっています。
ハイエースレジアスは1999年にマイナーチェンジを受けた際に、
車名からハイエースの名前が取れて「レジアス」となり、レジアスは2002年5月に生産終了となりました。
ハイエースレジアスを復活させる理由とは?
レジアスの名前は現在もハイエースの姉妹車である商用バンの「レジアスエース」に使われていますが、
新型ハイエースレジアスは全く異なった別モデルとして復活します。
アルファードとヴェルファイアの販売が絶好調であるトヨタが、
かつてのトヨタミニバンのトップブランドであるハイエースレジアスの復活を計画した主な理由としては、
アルファードとヴェルファイアの販売価格がモデルチェンジによって
335万4480円〜750万8610円と高額車となっているのに対して、
現行型ハイエースの販売価格は281万4480円〜391万680円と販売価格の差が大きく広がっているため、
この販売価格差を埋めるために、400万円台半ば〜500万円台後半の新規モデルの投入を考えているからです。
ハイエースレジアスのパワートレイン
2020年4月に登場する予想となっているハイエースレジアスのプラットフォームは、
2019年にフルモデルチェンジの実施が予想されている
新型ハイエースのプラットフォームと共用することが濃厚となっています。
このプラットフォームに搭載されるエンジンは、
日本国内ではクリーンディーゼルエンジンのみの設定となり、
これに6速ATを組み合わせたものとなると考えられています。
現在、トヨタがラインナップしているクリーンディーゼルエンジンは
177馬力を発揮する2800cc直列4気筒と、150馬力を発揮する2400cc直列4気筒の2種類があります。
しかし、ハイエースレジアスの車格や車重を考えると「2800cc直列4気筒エンジン搭載」の可能性が高いです。
ハイエースレジアスの姉妹車のグランビアは復活するか?
「ハイエースレジアス」の名前が復活することで考えられるのが、姉妹車であるグランビアの名前の復活です。
これは様々な販売チャンネルで車を販売するトヨタは姉妹車を登場させることが多く、
ハイエースレジアスも別チャンネルで販売させる際には
「グランビア」の名前を復活させる可能性が高いと考えていいでしょう。
しかし、先代モデルの時にはハイエースレジアスとグランビアには
ボディサイズに差が付けられていましたが、
新型ハイエースレジアスの姉妹車として登場する場合には、
フロントグリルの変更といった差別化が行われる程度だと思われます。